リフォーム・リノベーション・新築・不動産の教科書

リフォーム、リノベーション、新築、不動産など住宅業界ならではの「謎」を解説します。不動産兼建築のプロだからわかる「裏側」と「本音」を一般の方になるべく丁寧にわかりやすく説明することで、住宅取得に失敗する方を一人でも救いたいと思っています

ハウスメーカーの家を買う際に、絶対注意してほしい「囲い込み」戦略のこと!建てた後にリフォーム営業が来る

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ハウスメーカーの家を買いたいと思っている方は多いかと思います。積水ハウス、セキスイハイム、ダイワハウス、ミサワホーム、パナホーム、エスバイエル、旭化成など、よく知られていて、企業規模も大きく、信頼と安心感がある住宅会社ですね。ただ、こういう大手ハウスメーカーの家を買う際に注意して欲しいことが1点あります。今日はそのことについて解説していきたいと思います。

 

 

大手ハウスメーカーで家を買う際に気をつけること

 

大手ハウスメーカーは、いずれも十分な技術力があり、家そのものの性能は十分な品質があります。日夜新たが技術を研究してそれを最新の住宅に応用しているわけですから、品質は年々高まっていると考えて問題ありません。ただ、それでも家というのは永久に持つものではない、ということを今日は理解していただきたいことです。

 

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どんな家も、手入れ・リフォームという維持管理が不可欠

 

現在、ハウスメーカーの住宅は日々進化していますが、何も手入れせずに永久に持つということはありません。だから、どのハウスメーカーにもアフターメンテナンス・リフォーム部門があるわけです。

 

それらの部門は、定期的に新築した住宅にまわり、不具合がないかをチェックしします。外壁に色あせはないか、雨漏りに繋がる欠陥はないか、など、各ハウスメーカーによって定期点検の時期はさまざまですが、少なくとも10年くらいは継続的にチェックするのはほぼどこも一緒でしょう。

 

家を長く持たせるにはリフォームが必須

 

どのハウスメーカーも、新築したお客さんがずっと長く家に快適に住んでもらいたいと思っています。そのためには維持管理が必要で、各社ともそこはサービスとしてはずせないわけです。ただ、メンテナンス・リフォームはただではありません。ここが新築を買うときに見落としてしまう点なんです。

 

セキスイハイムにはセキスイファミエス部門

 

例えば、セキスイハイムなどではセキスイファミエスといったリフォーム部門があり新築したお客さんの家を定期巡回するわけです。そこで、不具合が見つかれば当然ながら治しましょう、リフォームしましょうと迫ってくるわけです。当然です、そのまま住んでいては住宅の性能がだんだんと劣化していくわけですからね。ハウスメーカーも良かれと思って提案しにくるわけです。

 

リフォーム料金は決して安くない

 

ただ、その料金はそう割安なものではありません。例えば屋根、外壁の再塗装は10〜20年に1回必要といわれていますが、100万円以上はかかるでしょう。ちゃんとメンテしないと雨漏りにつながってしまいますからね。また、給湯器なども10〜20年にはこわれたり、キッチントイレバスなども20年も経てば古くなります。これも全て合わせれば100〜200万円くらいにはなるでしょう。

 

街場の工務店の方が安いのでは?

 

ハウスメーカーはもちろん、人件費などの間接経費が普通の工務店よりも高いため、街場のリフォームショップよりも高額と思えるかもしれません。そちらに頼めばOKかと思われがちですが、ハウスメーカーの家は独自の工法で作られているケースが多く、それをよく熟知した会社でないとリフォームしにくいという現状があります。また、他社でリフォームした場合は、ハウスメーカーの長期保証対象からはずれてしまうということにもなるわけです。

 

ハウスメーカーは囲い込みビジネス

 

新築してから、継続的なリフォーム営業が始まる。このようにハウスメーカーは、ずっと一人のお客さんを追い続ける「囲い込み」ビジネスを展開しているわけです。これをハウスメーカーで新築する際にはよく考えておかないと、追加でリフォーム費用がかかるんだ、ということを急に知ることになって、予想していた以上のお金がかかることになります。もちろん、ハウスメーカーが手厚く家を守ってくれるということでもありますから、一概に否定できるものではありません。

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