リフォーム・リノベーション・新築・不動産の教科書

リフォーム、リノベーション、新築、不動産など住宅業界ならではの「謎」を解説します。不動産兼建築のプロだからわかる「裏側」と「本音」を一般の方になるべく丁寧にわかりやすく説明することで、住宅取得に失敗する方を一人でも救いたいと思っています

中古マンションリフォームの無垢床フローリングが騒音トラブルに?土間仕様も危険!おすすめの業者とは?

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マンションリフォームを考えている方は多いと思いますが、注意しないと後々近隣トラブルになりかねない問題が存在します。それが今はやりの無垢床や土間仕上げというものです。せっかく気に入った中古マンションを手に入れてリフォームしたのに、悲惨な生活が待っている。こんなことが現実にあるのでご注意ください。そのトラブルを2つまとめてみました。

 

 
 

一級建築士もその危険性を指摘

 
そのトラブルとは、先日お会いした一級建築士の方からお聞きしました。それは、最近マンションリノベーションで流行っている無垢のフロリーングを使った床仕上げと、土間仕上げというものは近隣と騒音トラブルになるというものでした。
 
 

無垢フローリングは人気ですが注意も

 
確かに最近は中古マンションをリノベする際に、無垢の床にするケースって増えていますよね。肌触りもよく、見た目もきれいなので、合板フローリングに比べて人気が高まってきています。ただ、トラブルも増えているみたいなんです。
 

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なぜ中古マンションリノベで騒音トラブルに

 
注意しなければならないのは、下の階に騒音が響いてしまうこと。騒音になる理由は幾つかありますが、一つは、すでに貼られている床の上に無垢を重ね貼りしてしまうことですね。
 

リフォームが安く済むが問題も

 
これは最近コストを抑えるために、今までの床をはがさずに覆いかぶせてしまうという工事の方法なのですが、歩いた音がそのまま下のコンクリートに伝わってしまうので、騒音になりやすいです。これは業者も遮音性能について知識がないとよくやってしまう施工方法です。
 
工事費が安いから重ね貼りでいいや!という気持ちもわかりますが、危険なので注意してください。
 

コンクリの床に直貼りも注意しないと

 
そしてもう一つ騒音トラブルになるケースは、既存の床をはがして、既存のコンクリート部分に直貼りしてしまうことです。これも音がそのまま下の階に響いて伝わってしまうので注意が必要です。このような施工プランに業者がしようとしていたら注意してください。
 

騒音トラブルを回避するには

 
音が響かないようにするには「2重床」という工法が重要ですね。既存のコンクリートの床の上に、床を貼る土台を作り、その上に無垢フローリングを貼るというものです。無垢床と、既存の床の間に空洞が生まれますので、音が直接下の階に日比かないという仕組みです。
 

おすすめのリフォーム業者は?

 
マンションリノベを考えていて、無垢床にしたい人は2重床をお勧めします。ですので、マンションリフォームのおすすめ業者はこのような知識を持っているものに限ります。打ち合わせ時に下の階に響かない工法はありますか、ときちんと聞いて、適切な答えが返ってこない場合、その業者はやめましょう。やはり、相見積もりを取って、業者同士を比較してください。
 

コンクリ剥き出しの土間プランも注意

 
また、最近は、玄関を開けるとコンクリ床を剥き出しにして、「土間」という風にするプランが流行ってきています。リノベーション業者の様々なホームページを見てみてください。玄関を広くとることでゆとりが生まれますし、自転車などアウトドア系のグッズなどの置き場に重宝します。
 
 
ただ、当然ながら音が床のコンクリに直接響きますので、下の階に音が伝わりやすい。玄関に入るためにうるさいと思われてしまうことにもなりかねませんので、このようなプランにしたい、あるいはプランを提案され場合は、やはり「下の階に音は響きませんか」と確認を取る必要があります。
 

建築のプロであっても音のクレームの専門家ではない

 
リフォーム事業者も建築のプロであっても、騒音クレームのプロではありません。リフォームしたい人自身がまず知識をつけることが大切です。特にマンションは近隣トラブルがただでさえ起きやすい住宅ですから、念には念を、業者には音でトラブルにならないように相談し、また、数多くの業者の意見を聞くことが大切です。

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