新築・注文住宅を建てようか検討している人の中でセキスイハイム(積水化学工業)などの住宅メーカーにしようかどうか悩んでいる人のために記事を書きます。住宅メーカー(ハウスメーカー)の選び方はとても難しいのですが、今回はセキスイハイムの事例をもとに、ハウスメーカーの家を買う際の注意点を紹介します。意外と知られていない「建てた後のお金」の話をしたいと思います。
セキスイハイムの家の価格って高いの安いの?
家を買おうかなと思っている方の中で一番の悩みは業者選びかと思います。その悩みを解決するのは「相見積もり」(複数社に見積もりを取ること)、納得いくまでの情報収集が大事だとこのブログでは常々言っていますが、比較検討してもまだ決まらないという方も多いかと思います。
中でも価格。このプランでこの価格ってどうなの?というのは、他社の比較しても実際判断が難しいところです。ただ、セキスイハイムや積水ハウス、ミサワホーム、一条工務店、大和ハウス、住友林業、ヘーベルハウス、パナホーム、トヨタホーム、といった超大手のハウスメーカーは一般的な工務店に比べたら、どこも高いと考えていいでしょう。高額な広告費や人件費などが見積もりの中に入っていますからね。
新築時の費用が結構かかるハウスメーカーの家ですが、実は建てた後も結構お金がかかるんです。それはアフターメンテナンスとリフォーム費用なんです。
セキスイファミエスはご存知ですか?
ネットの口コミ・評判をみると、よく書いてあるのですが、セキスイハイムの家を建てた後、定期的にセキスイファミエスという部門の人から連絡や定期訪問があります。
これは建てた後のアフター、そしてリフォーム営業部門です。
大手住宅メーカーは企業として建てた後もご家族の満足度を高めるという目的で、アフターサービスとリフォームの対応をしていることがほとんどです。つまり、あなたが家を建てたら、自動的にアフターとリフォームのサービス対象になります。そして、家を買う前に考えておかなければならないのが、この費用なのです。
家を建てた後にリフォーム営業マンが訪れます
簡単に言うと、家を建て終わったら、ふぅーっと一息ついて、快適な家に死ぬまで住み続けられる!とはいかないんです。家は必ず劣化していき、そのためのアフター・営業があなたの家に来るわけです。これは業者の間では囲い込みとも呼ばれています。
リフォーム売り上げランキングで3位
ネットをみるとリフォームの売り上げランキングというものがあるのですが、積水化学工業(セキスイハイムを売っている会社名)は1000億円を超えて、ベスト3位に入っています。これをみると1位は積水ハウス、2位は住友不動産になっていますね。
わかりやすく言えば、リフォーム業界でトップ3位に入るくらい、リフォーム営業を徹底していて、新築を建てたお客さんから相当稼いでいるということです。
セキスイハイムだけでなく、同じ会社から出ているツーユーホームでも同じです。積水化学工業は建てた家の方(業界ではOB顧客とも言います)のリフォーム営業を徹底してます。だから新築を建てる方、リフォーム提案が来ることを覚悟してください。
5〜10年ごとに定期点検に来て延長保証の話をされる
ハウスメーカーには5〜10年ごとに定期点検があることがほとんどです。そして最初の10年目ごとに、外壁塗装の塗装、屋根塗装の営業をされるケースが多いです。
これはなぜかというと、塗装が劣化するためです。塗装が劣化すると、雨水が侵入しやすくなりますので、雨漏りにつながる。ハウスメーカーとしては信頼を失うわけにはいかないので、雨漏りした家など一見も出したくないんです。だから、安全のために防水しましょうと提案に来るわけです。
外壁塗装と屋根塗装は維持のために必須
そして、ここでリフォームしないと「延長保証」にならない、と言われるケースが多いです。雨漏りなどのトラブルの際にかかる費用をメーカーは保証しているのですが、リフォームしないと保証しないというわけですね。そりゃそうです、リフォームしなければ雨漏りする可能性がありますからね。
リフォーム費用はいくらなのか?
セキスイハイムではありませんが、私の知り合いの営業マンは、10年ごとに建築費の10%程度が目安という営業をしているそうですね。例えば3000万円だったら300万円です。外壁と屋根を塗装すれば、ハウスメーカーの場合、それくらいの金額になってもおかしくないですね。街場の工務店の方が安いですが、他社でリフォームすると保証がきれます。これは悩みどころですね。
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60年間家を維持すると1500万円かかる?
ハウスメーカーの家は確かに性能はあります。ただ、リフォームなしで維持できるわけではありません。あらゆるものは壊れますから。
仮に50年間住むとしたらいくらかかるかを計算してみます。10年ごとに300万円かかるとした場合、50年間だと5回のリフォーム。合計1500万。結構かかりますね。どうでしょうか?
セキスイハイムは徹底したリフォーム営業
ネット上のニュースによれば、セキスイファミエス部門の人員は3000人もいるそうですね。これは相当リフォームの営業を強化していますよ。だからもれなく新築を建てた方に営業が来そうですね。
ハウスメーカーは新築が厳しく、リフォームで稼ごうとしている
どのハウスメーカーでもそうですが、今は少子高齢化で、家を買う若者が減っているんですよね。だから新築では企業を成り立たせるのが厳しく、どうしてもリフォームで稼がないといけない裏事情があるんです。私ますますリフォーム営業がきつくなると思いますよ。
ただ、リフォームすること自体は大賛成
勘違いしないでいただきたいのは、リフォームにはお金がかかるが、家を維持するにはタダとはいかないということです。適切にリフォームしないと家は長持ちしませんよ。だから家を建てた後に、リフォーム費用がかかるということをきちんと理解して家を買うべきなんです。
今は太陽光・蓄電池・HEMSの3点セットも売っている
20〜30年前にセキスイハイムを建てた方は太陽光・蓄電池・HEMSの3点セットの営業が来ているようですね。最近のセキスイハイムは太陽光が当たり前ですが、昔の家はそれが付いていませんからね。商品名は「GREENSHIFT!(グリーンシフト)」なので、家の省エネ化が狙いですね。おそらく3点で300〜400万円でしょう。かかりますね。
家を買う前に買った後の維持・リフォームまで考える
大切なことは、リフォームの費用ってどれくらいかかるんだろうと考えて家を買わなければなりません。35年の住宅ローンを支払いながら、リフォーム費用も払わなければなりませんからね。営業マンには、将来のリフォーム費用はどれくらいかかりますか、ときちんと聞くことをお勧めします。将来のコストは新築の見積もりに書かれていないので注意しましょう。
セキスイハイムの家の評判・口コミを分析しました
いかがでしたでしょうか。新築を買われる際に、買った後にもお金がかかるということを理解していない人は多いです。ローンとリフォーム費用に追われて生活が苦しい、といったことにならないようにしましょう。
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