無印良品は誰もが知っている有名ブランドですが、実は家を売っていたって知っていますか?MUJI HOUSEという子会社があり、そこで新築住宅を売っています。以前はムジ・ネットというちょっと謎の名前でした。最近はリフォーム・リノベーションも手がけているようですが、今回は実際無印良品の新築ってどうなのかについて書いていきます。
無印良品の家を語る上で大事な「躯体(くたい)」
無印良品の家で、まず私が注目したのはその躯体です。躯体というのは柱や梁という、家の骨組みの部分ですね。
家って、特に戸建ての場合、最も大事なのは、骨組みの性能がいいかどうかで決まると思うんです。性能が悪いと地震で崩れたり、台風で傾いたりして、住んでいる家族を危険にさらしますからね。
阪神大震災で多くの方が亡くなられましたが、あれば家が崩れて、柱や梁がバラバラになって中にいた家の人を押しつぶしたわけです。だから、家はまず何よりも「躯体」が大事だということです。
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ではどんな躯体か?それはSE構法
どんな躯体なのかというと、結論から言えばSE構法というものが使われています。
これは、エヌ・シー・エヌという東京都品川区にある会社が作っているものです。この会社は頑丈な躯体を作り、それらを何百という工務店に販売しています。工務店はエヌ・シー・エヌの躯体を生かして、自分たちなりの味付け(間取りやデザインなど)をして販売しているわけです。無印良品もその一社ということになります。
SE構法のメリットは頑丈であること
メリットはエヌ・シー・エヌのウェブサイトに書かれていますが、重要なのはこれまえ1万件以上建ててきたものの、1棟も倒れたことがないということですね。引き渡した後に20年間保証してくれるのですが(これだけできるのは頑丈であることのあらわれ)、その保証さえも一度も起こったことがないと書かれています。つまり、構造躯体に不具合が生じない家だということ。
躯体が強ければ後々の耐震補強のコストがかからない
構造躯体が頑丈であれば、耐震補強のためのリフォームやメンテナンス費用が浮きます。これは躯体の性能の低い家を買ってしまった場合、後々耐震が心配になってリフォームで補強したりするケースがありますが、そういう心配がなくなるわけですね。
頑丈な家は高く取引される可能性も
もしなんらかの理由で家を手放さなければならない際に、躯体が頑丈であるということを診断書などによって証明できれば、普通の中古住宅よりも高く取引することができます。つまり、売った時に手に入るお金が多ということ。こういうものを資産価値と言いますが、柱・梁の構造がしっかりしている家は、資産価値が高く評価される家だと考えて問題ないと思います。
無印良品はデザインもシンプルだが性能へのこだわりがすごい
ここまで躯体の紹介をしてきましたが、最近は窓や断熱などのこだわりも強いですね。ダブル断熱とトリプルガラスを採用しているのですが、これは相当室温が一定に保たれると思います。快適性は抜群じゃないでしょうか。トリプルガラスなんて普通は入れませんよ。
口コミ・評判・価格への評価は?
無印良品というと、デザイン面が評価されがちですが、実は性能へのこだわりが半端ないということです。ただ、いろいろ検索していると、住宅のプロの方たちが、その性能面のこだわりがオーバースペックすぎるというようなブログ記事を見つけました。
確かにダブル断熱やトリプルガラスなどは通常の使用よりは高いし、SE構法だってそうです。「いいんだけどやっぱりちょっと高いから、地元の工務店にした」「もう少し価格が安けれ欲しい。性能も見た目もこだわるのはいいけど」といった口コミ評判が見受けられます。
メンテナンスやリフォーム費用が少ない家を買おう
私としては多少高くても、家が丈夫で長持ちすれば、メンテナンスやリフォームのコストが抑えられるのでランニングコストは安上がりになると思います。ボロな家を買うと、後々壊れたり、劣化したり直す費用がかかるものです。
性能が高ければ後々住まなくなったら売却もしやすいですからね。それと、室内が寒くも暑くもない快適な空間は健康寿命を長くする効果があるので、医療費だって削減できる可能性もあります。性能にお金をかけること、これが新築を選ぶ重要な考え方です。
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