リフォーム・リノベーション・新築・不動産の教科書

リフォーム、リノベーション、新築、不動産など住宅業界ならではの「謎」を解説します。不動産兼建築のプロだからわかる「裏側」と「本音」を一般の方になるべく丁寧にわかりやすく説明することで、住宅取得に失敗する方を一人でも救いたいと思っています

リフォーム会社に転職して後悔したこと8選。給与や残業は?就職前に知っておくべき大切なこと

f:id:nazokaizin:20160414125359p:image

リフォーム業界に転職しようかなと考えているかと思います。ただし、この業界、いったいどんな業界なのか不透明ですよね。今回はリフォーム業界・リノベーション業界の主に営業職として就職し、後悔したことについて紹介していきます。

 

1 残業が多い

 
残業は多いです。なぜかというとリフォームの営業職の仕事内容はけっこうハードです。以下の通りになりますが、驚かないでください。
 
まず依頼のあったお客さんの家に行く、どんなリフォームがしたいのか、困りごとを聞く、現場調査を行う、一度者に帰ってプランと見積もりを作る、できたら再度お客さんとアポを取って、説明を行う(営業)。
 
 
続いて、他社と比較してもらう、また後日訪問してクロージング(契約してもらう)、工事の工程表を作る、リフォームでつかう建材・設備をメーカーや販売店に発注する、工事をしてくれる職人に工事日と内容を伝える、工事が始まったら近隣に工事の挨拶をする、職人がきちんと工事をしてるかどうかチェックする、契約金が入金されているかチェックする、、、きついですね。
 
 
基本、日中はお客さんの家に行って営業提案しつつ、現場の管理をしたり、外での仕事でいっぱいです。ですから17時とかに帰ってきてそれから見積もりとかプランとかを作ります。そうなると残業はあたりまえです。
 

2 土日休みがない

 
土日休みはほとんどないですね。基本水曜日とあと1日をどこかで取るという感じです。なぜかというとお客さんが土日休みが多く、それに合わせないといけないからなんですよね。
 
連休を取れることはあまりないので、土日休みの友人などと休みがなかなか合いません。
 

3 休日出勤がある

 
休みが取れたらと思ったら、会社から電話が来たりします。なぜかというと担当しているリフォームが完了したお客さんさんからクレームがあるんですよね。壁が剥がれちゃったとか、床に隙間が空いたとか。基本放置できないので、すぐ行きます。せっかくの休みがなくなることもあります。
 

4 クレームで契約金未払いがきつい

 
いろんなお客さんのリフォーム工事を並行してやってると、けっこう大きなミスをすることがあります。そういう時にはもちろんクレームになるのですが、きついのはブチ切れて入金してくれないお客さんがいるんです。
 
 
一般的にリフォーム工事前と後にお金を払ってもらうんですが、工事後を無視してきます。怒ってるから。しかもリフォームって平均100万とか200万の世界なので、取りっぱぐれるときつい。上司からもいろいろ言われ辞めたくなります。
 
 
就職活動の際に面接でどんなリフォーム工事が多いのかを聞いておくといいですね。大掛かりなリフォーム工事が多い会社の場合は、相応のスキルを持っていないとこなせません。クレーム出すとテンションだだ下がりなので、会社に行きたくなくなります。
 
 
 

5 給与は新築や不動産に比べて高くない

 
残業もあって、仕事の内容もハードですが、給料は住宅業界の中でそれほど高くはないと思います。住宅業界で一番給与がいいのは大手のハウスメーカーですね。次は大手不動産会社です。ただ、大手不動産会社の場合は営業成績に応じてインセンティブ(歩合給)が決まりますので、売り上げがあげられない営業マンはきついですね。
 
 
リフォーム会社はインセンティブを重視する会社と、固定給を重視する会社の半々くらいだと思います。歩合給を重視する会社はやはり、営業をガンガンやって稼ぎたい!みたいな営業マンがいますので、そういうノリの仲間が多い職場だという感じです。
 
 
固定給は安定していますので、そういうノリはあまりありませんが、もっと稼いでいい暮らしをしたい!みたいな人には合わないと思います。

 

 

6 教育制度がない

 
リフォームの仕事は現場で覚えることが多すぎるので、どうしても座学できっちり学びましょう、みたいな研修制度を用意している会社はそれほど多くはありません。先輩と現場にでて学ぶ。
 
 
もちろん、学べるんですけど、それは先輩のやり方なので、本当にお客さんに満足してもらうサービスやプランや技術は自ら習得していかなければなりません。それに、リフォームと一口に言っても、キッチン、お風呂、トイレ、床、外壁塗装、太陽光とかもう種類がありすぎて、全部習得するのは本当に難しいです。
 
 
全面的なリフォームやリノベーション系の大型工事を主に手がけている会社に配属されたりすると、自分の持っているスキル以上の力が必要になるので、クレームやトラブルなしで無事お引き渡しするのは難しいです。
 

7 劇的ビフォーアフターのような仕事ではない

 
リフォーム会社のお客さんはほぼ高齢者です。50〜60代が中心なので、そのような方に対して日々接客をするというイメージです。
 
 
劇的ビフォーアフターのようになにかすごい作品を作る、というような仕事というより、高齢の方に親身になって相談に乗るという感じの仕事です。
 
 
だから、かっこいい作品を作るとか、そういう世界とはちょっと違います。もちろん、リノベーションのようなデザイン系の会社は、そういう部分もありますが、どちらかというと相手の望む要望をヒアリングして、それを叶えるという感じなので、自分が主役という感じの仕事ではありません。
 

スポンサーリンク
 

8 リフォームという言葉が世間的にイメージが良くない

 
リフォーム会社で働いている、と周りにいうと、あまりよくないイメージで捉えられることがあります。テレビでお年寄りの方をだましてリフォームの契約をしたとか、強引な訪問販売をしたとか、そういう悪徳リフォームのイメージを持っている人は少なくありません。
 
 
業界的にはそういう会社は本当に一部なのですが、取り上げられるのは、そういう悪い部分ですよね。だから、そういうニュースが出るとちょっと肩身がせまい。

 

 

しかしやりがいも多い

 
リフォーム会社に就職・転職して後悔することもあります。ただ、1点お伝えしておきたいのは、やりがいがある仕事であるということです。というのも、お客さんにものすごく感謝されるんです。これは本当に半端ないです。
 
 
やはり、リフォームする人はすごく不安がります。本当に完成するのかな?と。そして、いざ無事リフォームが終わって、家が快適になると、生活の質が変わります。それを本当に感謝してくれて、何度も何度も名指しで注文をいただけます。できあがった家にお呼ばれしたご飯をいただいたりお土産をいただいたりもします。
 
 
面と向かって「ありがとう〜」と人に感謝されること、こういう感じの仕事ってそう多くないと思うんですね。リアルな人の悩みに触れて、それを全力で解決して喜んでもらうという、こういう仕事をしたいと思っている人は確かに大変なこともありますが、それを上回るやりがいも十分にあります。

スポンサーリンク