リフォーム・リノベーション・新築・不動産の教科書

リフォーム、リノベーション、新築、不動産など住宅業界ならではの「謎」を解説します。不動産兼建築のプロだからわかる「裏側」と「本音」を一般の方になるべく丁寧にわかりやすく説明することで、住宅取得に失敗する方を一人でも救いたいと思っています

プロに聞いた!賃貸アパートの不動産投資はもう稼げない3つの理由

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先日、不動産管理会社の友人と話を聞く機会があり、賃貸アパートの不動産投資は儲かるのか?について話をしました。幾つか気になったことがあったのでまとめます。賃貸アパートの不動産投資をしようかなと思っている方にお役に立てればいいかと思います。主に不動産投資しない方がいいよという話を3つします。

 

1 賃貸多すぎ!地方・立地の悪い賃貸アパートに入居者がつかない

 
まず話題に上がったのが管理しているアパートになかなか入居者がつきにくくなっているということでした。特に立地の悪いエリアは引き合いもなければ、案内しても決まらないわで、諦めてます。今や駅から10分以上でも決まらないそうですよ。東京でもそうなのですから、地方はさらに厳しいでしょう。
 

なぜアパートに入居者がつかないのか?

 
なぜ入居者がつかないのかというと、理由は幾つかあります。一つは住宅多すぎ!ということです。今約800万戸の空き家があるのですが、そのうち4割くらいが賃貸住宅。これだけ賃貸が余っていれば、お客さんは多数の選択肢の中から選べるわけです。賃貸不動産のオーナーとしては選ばれる率が減るので、入居者がつきにくくなるわけです。
 
不動産投資をする際には何よりも立地!家の性能とか形とかもうどうでもよくて、立地!もうこれしか成功する余地はないそうです。立地が全て。いい立地さえ抑えられればまだ十分儲けられるとのこと。
 

2 かっこよくリフォーム・リノベーションしても空室

 
友人の管理会社は空いている物件のオーナーに、もっとかっこよくリフォーム・リノベーションしたらどうですか?という提案をこれまでしてきたそうです。3〜4年前からやっているのだそうですが、その当時は他の普通の賃貸物件に比べて見た目がかっこいいので、多少立地が悪くても入居者がついたのですが、最近は賃貸リノベーションで空室改善します!みたいな会社が増えてきて、なかなか差別化できなくなってきたようです。
 

空室改善リノベで激怒された

 
100万円かけてリフォームしたのに、入居者がつかずに、不動産オーナーさんにブチ切れられたそうです。一般的な原状回復よりも10倍くらいかけたのに入らないって、もうどうしようもないですね。結局やはり、今は立地がよくなきゃ話にならないそうです。
 

3 そもそも賃貸に住む若者が激減しているので需要が減っている

 
賃貸業界の最大の悩みが、賃貸入居者の中心10〜30代が激減しているということです。少子高齢化ですね。賃貸入居者の若者は圧倒的に減少していくので、ますます賃貸住宅の需要が減っていきます。
 
 
ですから、今から賃貸アパート経営をしようと思っている方は、需要が減っていく買い物をする考えを持った方がいいでしょう。しつこいですが、これも立地がよければなんら問題はないそうです。常に人気の街や場所というものはありますので、入居者は絶えません。
 

立地がいい場所以外での不動産投資は難しい

 
不動産のプロでも、満室稼働できる不動産投資は難しいと言っています。ボロ屋を買って、リフォームして、儲かる物件に!みたいな儲け話の広告や記事がありますが、ご注意を。もちろんそういう当たるケースもあると思いますが、裏では悩みを抱える賃貸不動産オーナーが信じられないほど数多くいることをお忘れなく。

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