リフォーム・リノベーション・新築・不動産の教科書

リフォーム、リノベーション、新築、不動産など住宅業界ならではの「謎」を解説します。不動産兼建築のプロだからわかる「裏側」と「本音」を一般の方になるべく丁寧にわかりやすく説明することで、住宅取得に失敗する方を一人でも救いたいと思っています

【保存版】おすすめ外壁塗装工事業者の選び方!全手順解説します!【東京・大阪・名古屋・札幌・福岡】

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そろそろ外壁の色があせてきたので、外壁塗装のリフォームをしようかな、と思っている方は多いかと思います。でも困るのは、どの業者に頼めばいいのかということですよね。
 
そんな方のために、今回は塗装会社で営業部長をしていた方の意見と私の意見を合わせて、おすすめの外壁塗装業者の選び方に答えていきたいと思います。

 

ちょっと待って!外壁塗装リフォームって必要?

 
そもそも、外壁の塗り替えってどうして必要なのかでしょうか?必要がなければやる必要がありませんので、以下の二つに当てはまるかどうかチェックしてみてください。当てはまれば外壁塗装した方がいいと思います。
 

外壁塗装が必要な理由1 色が褪せてきているので見た目を改善したい

 
こういう「美観」を回復させたい、もっとおしゃれなものにしたい、こういう希望がある方は、外壁塗装が必要です。確かに、何も塗装しなければどんどん劣化して、見た目も悪くなっていきますからね。
 

外壁塗装が必要な理由2 壁にひび割れがあったり、触ると白くなったり雨水の侵入を防げなそう

 
壁にひびが割れていたら、補修と外壁塗装が必要です。ひびが割れているということは、そこから雨水などが侵入してしまいます。そうなると、木造住宅の場合は特に、家の柱や梁などが腐り、やせ細っていきます。家がもろくなっていきます。
 
 
しかし、補修され、しっかりと塗装されていれば、雨水の侵入が防げます。つまり、塗装というのは家の表面を保護するものなんです。手で触ると白くなる場合は、塗装がはげてきているので、これも表面を十分に保護できなくなっていますので塗装が必要です。
 

外壁にコケが生えているんだけど大丈夫?

 
中には、外壁にコケが生えてきているという人もいますね。これは外壁が劣化して外壁表面(塗装)が荒れたためです。当然、塗装の劣化は雨水などが浸入しやすいので、補修と塗り替えが必要です。
 

外壁塗装はどんなタイミングで行うべきなの?

 
一般的な塗料の場合、おおよそ10年に1回は塗装が必要になってきます。ですから、20年で2回、30年で3回、こういったペースになります。ちなみに、30年間のリフォームコストはこんな感じになります。
 

おすすめの塗装業者の選び方は?

 
どうやら塗り替えなくてはダメだ、と思われた方が、次に課題となるのが塗装リフォーム業者選びです。ネットで「塗装 リフォーム会社 地域」などで色々調べてみますが、本当に様々な業者が出てきますよね。実際に絞り込めないのが現状だと思います。
 
 

塗装職人がいいのか?ハウスメーカーがいいのか?

 
塗装リフォームを行う際に、主に候補となるのは5つだと思います。
 
1つは、自分の家を建ててくれた住宅会社。
2つ目が塗装の専門店です。いわゆる塗装職人のような個人経営の店のイメージです。
3つ目は大手のハウスメーカー。積水ハウス、セキスイハイム、ダイワハウスなどですね。
4つ目が新聞折込やポストに入っているチラシを撒いている地元のリフォーム店ですね。
5つ目が大手の塗装リフォーム会社ですね。
 
 

それぞれのメリット・デメリットは?

 
それぞれのメリットデメリットを書いていきます。
 

自宅を建ててくれた住宅会社に頼む場合

 
・メリット
 
どんな建材を使って、どんな工法で仕上げたのかがわかるので、業者の方と意思疎通がしやすいです。家作りの際にコミュニケーションを図ってきたので、初対面という感じがなく、会話がしやすい。塗り替え後も引き続き、トラブル相談がしやすい。
 
・デメリット
 
家を建ててくれたけれども、いろいろ不満があった場合、リフォームもその会社に依頼するのは気持ちが乗らないと思いますので、無理して頼まない方がいいです。また、新築中心の会社の場合、塗り替えリフォームなどに慣れていない場合があります。
 
塗装職人を社員として抱えていない場合がほとんどなので、工事は下請けの塗装会社がやります。その分、職人に直接頼むよりは割高になります。可能であれば、その会社で建てた新築で塗り替えをしたお客さんを紹介してもらったり、写真を見せてもらったりして、確認した方がいいと思います。
 

塗装職人に頼む場合

 
メリット
 
住宅会社(工務店)やハウスメーカー、リフォーム会社に頼んだとしても、ほとんどが下請けの塗装職人に発注するので、当然ながら直接塗装職人に頼んだ方が割安になる可能性が高いです。元塗装会社の営業部長に聞くと、7〜8割くらいでは、とのことです。普通100万円なら70〜80万円くらいということですね。
 
デメリット
 
当たり外れが大きいこと。例えば、住宅会社などに頼めば、その会社の管理担当者が、ちゃんと塗装工事をやっているか、チェックする「監督業務」が付属してきます。しかし、塗装会社に直接頼むと、第3者がきちんと管理しませんので、いい加減な会社に当たってしまうと、工期が延びてしまったりします。
 
 
また、住宅会社の「営業マン」にあたる存在がいないこともデメリットと言えるかもしれません。彼らは営業だけでなく、近隣の方への挨拶回りをしてくれたり、工事が終わったらアフターフォローにきてくれたりします。保証もあるかもしれません。ただ、職人に頼むと、そういう「サービス」面が乏しい場合が多いので、注意が必要です。また、塗料も決まりきったものしか使わず、こんな塗料がいい、あんな塗料がいいという、ベストプランをきちんと提案してもらえないこともあります。もちろん、そういうサービスまで重視した塗装店もありますので、一概にいえません。当たり外れが大きい都いうのはそういうことです。
 
 

ハウスメーカーなどの大手企業に頼む場合

 
メリット
 
有名な会社なので、頼む際に「信頼感」「安心感」がある。保証やアフターが充実しているケースが多い。下請けを使うが、一定の品質のある業者だけを厳選するなど、どんな職人を使うかきちんと考えている業者も多い。
 
デメリット
 
人件費が高い会社が多いので、塗り替え費用が高くなるケースが多い。工務店やリフォーム店よりも高いことが多いですね。工事は下請けの塗装会社が担当することになるので、当たり外れがあることもある。
 
 

地元のリフォーム会社に頼む場合

 
メリット
 
ハウスメーカーに比べれは価格は安い。リフォーム専門店は、新築を中心としている工務店に比べると、経験が豊富で実績もあるため、営業マンなどの提案やサービスの質が高いことが多い。
 
デメリット
 
塗装業者に頼むよりは費用が高くなる。
 

大手の塗装リフォーム会社に頼む場合

 
メリット
 
塗装業界には売上が100億円を超える大手の塗装会社が幾つかあります。このような会社に頼むメリットはあえて言えば、塗装だけに特化しているので経験が豊富。
 
デメリット
 
専門店とはいえ、すべての職人が社員というわけではなく、下請けの塗装職人を使うことも多いです。この場合、当然ながら、直接職人に頼むよりは割高になります。元営業部長によれば、訪問販売系の会社が多いので、中にはあまり好ましくない営業方法をしてくることもあるので、注意とのことです。
 

訪問販売業者に頼む場合は?

 
訪問販売の会社から営業を受けて、塗り替えを考えるようになったという方もいるかと思います。訪問販売の業者に頼むメリット・デメリットはどんなものでしょうか。まずデメリットですが、断れずに契約してしまうことがあるということですね。そこまでリフォームしたいと思っていないのに、断りきれずに契約してしまうというケースが少なくありません。高い買い物ですから、慎重に検討すべきです。メリットは、特別ないと思います。ですからオススメできません。
 

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結局、どう選べばいいのか?

 
さて、結局は誰に頼めばいいのでしょうか。私のおすすめは、まず家を建ててくれた会社に見積もりを取る。その際に、3つ塗料が違うプランをもらうといいです。そこで提案を受けて、どの塗料がいいのかを、判断します。それから、その塗料を基本にして、地元のリフォーム会社、塗装職人に相見積もりを取ります。相見積もりとは複数者に見積もりを取ることです。
 
それから、3者のプランの内容、価格、会った時のその担当者の印象、会社の規模などを比較して、自分なりに安心できるところに頼むのがいいでしょう。
 

相見積もりが重要

 
そんなに見積もりを取って大丈夫?迷惑じゃないのという風に考える人が結構いるようですが、見積もりはほとんどが無料ですので、積極的に見積もりを取りましょう。断ったとしても、大丈夫です。元部長によれば「断られることに慣れている(笑)」だそうです。リフォーム店も見積もりを出しても、全部決まるわけではないという認識が強いので、遠慮しないで満足いくまで業者を選びましょう。
 
 
最近では塗装の相見積もりを簡単にできるサイトも出てきました。外壁塗装ナビや塗装の窓口など、いろいろありますね。多くが塗装専門店を集めているサイトが多いので、大手や地元リフォーム店に頼むより割安になる可能性がありますので、試してみるのも一つの手だと思います。

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