リフォーム・リノベーション・新築・不動産の教科書

リフォーム、リノベーション、新築、不動産など住宅業界ならではの「謎」を解説します。不動産兼建築のプロだからわかる「裏側」と「本音」を一般の方になるべく丁寧にわかりやすく説明することで、住宅取得に失敗する方を一人でも救いたいと思っています

タマホームの注文住宅の坪単価は44万円?決算書や口コミ・評判を徹底的に調べてみた結果

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これから家を建てようと思っている方で、タマホームにしようかな、と考えている方もいると思います。今回はハウスメーカーの一社である、タマホームの家の坪単価や口コミ・評判を調べてみました。

 

 ※タマホームについての最新の記事は以下です。合わせてお読みください。

renovation-reform.hatenablog.com

 

タマホームの家は施工面積25坪で999万円?

 

タマホームで家を建てようかなと思った方は、おそらくチラシをみて安いと思った方が多いかなと思います。私が見たのは、タマホームの折り込みチラシで、そこには施工面積25坪で999万円といううたい文句でした。999万円てすごく安いですよね。これで注文住宅が手に入ったら本当にお得な家といえるでしょう。

 

タマホームの決算書を見てみる

 

実際にタマホームの家は、いくらで販売されているのかタマホームの決算書を見てみました。決算書にはどこのハウスメーカーでもそうなんですけど、注文住宅の売上高と、実際に販売した数(完工棟数といいます)が載っています。株主にどれくらい家が売れたのかを報告するためですね。

 

タマホームの注文住宅の平均単価とは?

 

決算書によれば注文住宅の売上高は1300億円程度です。すごいですね。

販売できた数は7286棟になりますね。圧倒的な数です。

 

そして、売上高を棟数で割ります。すると1784万円になります。本当にざっくりですが、タマホームで注文住宅を買われている方の平均はこれくらいの金額になります。

 

タマホームの坪単価は?

 

そして、1784万円を、日本の戸建て住宅の平均坪数である40坪で割ってみます。そうすると、タマホームで40坪の家を建てる時のおおよそのイメージがつくことになります。その金額が約44万円です。

 

ですので、タマホームで注文住宅を買われる方の平均的な姿は40坪で坪単価44万円、建物価格1784万円となります。あくまで決算書ベースでの推計なのでイメージとして捉えてくださいね。

 

するとチラシの999万円は何?

 

そこで疑問に思うのはチラシには999万円と打ち出しているあの価格はなんだろうと疑問に思いますよね。口コミや評判などを様々読んでみると、オプションで単価が上がっていくようですね。

 

オプションというのは主に標準仕様からのグレードアップですね。例えば基礎や、収納、断熱、柱・梁の材木、ニッチ、天井、階段、屋根、照明、コンセントなどなど、あらゆる住宅部材ですね。これを積み上げていくと、坪単価が44万円くらいになるかと推測します。

 

タマホームは安いのか?ローコスト住宅なのか?

 

坪44万円だとすれば、とても標準的な価格ですね。積水ハウス、大和ハウス、旭化成、三井ホーム、住友林業などの超大手ハウスメーカーであれば坪60万円、坪70万円と高額ですからね。

 

ローコスト住宅とはいえないかもしれませんが、それほどすごく高いというわけではありません。一般的な年収の方が買う住宅としてはおすすめといえるのではないでしょうか。実際に毎年7000棟が売れているわけですから、7000世帯が買っているわけですよね。

 

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タマホームの品質に関しての口コミ・評判は?

 

ネット上ではいろいろな口コミ・評判があると思いますが、いいハウスメーカーかどうかはやはり比較が大事だと思います。幾つかの会社に見積もりを取って、どんな担当者なのか、どんな企業なのか、どんなプランを出してくれるのか、どんな価格なのか。こればかりは比較することでしか、その会社がいいかどうかを決められません。ですから必ず見積もりは複数取ってください。まずはそこからです。

 

工事の品質は下請け工務店による

 

今の時代、住宅の建材や設備はどれも一定以上の品質があります。ですから、住みやすくなるか住みにくくなるかは、実際に施工する人の技量によるところが多いかと思います。どんな職人に依頼するのか、どんな現場監督がいるのかというところが大事なのですが、そこまでチェックして選べるハウスメーカーはほとんどないので、こればかりはある種運によってしまうところがつらいところです。

 

家を建てる時に失敗しないためには

 

失敗しないためには、こういう家に、これくらいの予算で住みたいということを自分主導で決めるということです。暖かい家がいいから、断熱がしっかりしている家、料理が好きだからキッチンが充実したリビングがある家、どういう家に住みたいのかをきちんと家族で話し合ってください。

 

決まったらそれをハウスメーカーや工務店に作ってもらう、こういう気持ちがないと、相手の業者に勝手に決められて、不満足な家づくりになりかねません。大変ですが、どういう家に住みたいのかをきちんと考えて、情報を得て、詳しくなってから、業者に相談しに行くということが大切です。

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