リフォーム・リノベーション・新築・不動産の教科書

リフォーム、リノベーション、新築、不動産など住宅業界ならではの「謎」を解説します。不動産兼建築のプロだからわかる「裏側」と「本音」を一般の方になるべく丁寧にわかりやすく説明することで、住宅取得に失敗する方を一人でも救いたいと思っています

新築戸建てを買う場合のデメリット4選。リフォーム費用、売却の際に価値ゼロ、空き家化などに注意

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そろそろ一戸建てが欲しい、もう探している途中といった方向けに今日は、新築戸建てを買う際に気にして欲しい4つのデメリットについて紹介していきます。買う前に気にしてみてください。

 

 

デメリット1 戸建てはリフォーム費用が想像以上にかかる

 
新築を買った後に何もリフォームやメンテナンスをせずに住み続けられる家は今の所存在していません。ですから必ず家を修理するためのお金がかかるんですね。外壁、キッチン、床、バス、ドア、などなど。
 
このブログでも人気記事になっていますが、住んだ後にいくらリフォーム費用がかかるかについての目安も紹介していますので合わせてお読みください。ひどい場合は1000万円近くかかります。
 

デメリット2 もし家を売るときになった際に建物の価格は0円

 
家を売らなければならない、ということが稀にあります。売却の理由で多いのは、離婚や転居(転勤、親の介護など)です。その際に家を売りに出すと、不動産会社は築20年が経過している場合、建物の価格をゼロ円で査定することが多いです。もちろん高性能な家であれば別ですが。一般的に戸建ては買った後に20年間建物価値がどんどんとゼロ円に向かっていきます。だから売りに出しても、ろくな金額で売れないんです。これがもし中古の戸建てだったらどうなるか?もちろん価値が落ちたものを買うので、そこからさらにどんどんと価値が下がることは新築戸建てに比べて緩やかです。
 

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デメリット3 将来家を相続する相手がいない場合負債になる

 
最近よくNHKのニュースなんかで、空き家が増えているなんてことを聞きませんか。今1000万戸近くあるようですね。これはなんで空き家になっているかというと、みなさんと同じように新築を建てられた後、だいぶ住んだものの、その家を引き継いで住みたいという人がいないからですよ。空き家は放置してはならず、固定資産税などの税金もかかります。使わずに金だけかかる、つまり「負債」です。家を買う前にちょっと先のことすぎるかもしれませんが、私たちが住んだ後に、この家を誰に引き継ぐか、あるいは売却するかを決めておかないと、あなたもこの空き家問題を悪化させるひとりになってしまいますよ。
 

デメリット4 中古の戸建てやマンションに比べれば価格が高すぎる

 
新築を買うとき、中古の家と比較検討するかたも多いかと思います。圧倒的に中古の方が安いです。もし、住宅ローンの支払いがギリギリで無理して新築を買おうとしている人は今すぐやめてください。デメリット1で伝えたように、お金は建てた後にもかかります。もし、生活にゆとりを持って暮らしたいなら、中古にしましょう。それをリフォームしたりリノベーションしたりしても、新築ほど高くはならないケースがほとんどです。
 

メリットはないの?

 
個人的にはお金がある人が新築を買うのがいいと思います。メリットも多いです。経済の先行きを見ますと、だいぶ長期的に停滞しそうなので給与はなかなかあがらないでしょう。しばらくは、憧れの新築マイホームはお金に余裕があるか、あまり考えずになんとなく新築にしてしまったという方が買うのではないでしょうか。いまは賃貸でいるか、中古がおすすめな時期かもしれません。

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