リフォーム・リノベーション・新築・不動産の教科書

リフォーム、リノベーション、新築、不動産など住宅業界ならではの「謎」を解説します。不動産兼建築のプロだからわかる「裏側」と「本音」を一般の方になるべく丁寧にわかりやすく説明することで、住宅取得に失敗する方を一人でも救いたいと思っています

リノベーションのデザインで注意すべきこと3選。個人の趣味丸出しは失敗?資産価値を下げることも

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中古の戸建てやマンションを買ってリノベーションしようかなと考えている方も多いかと思います。最近リフォームよりリノベーションしたいという人は相当増えてきています。そこでどんなデザイン、設計にしようか悩んでいる方もまた多くいると思います。今日はリノベーションのデザイン・プラン面で注意してほしいことを紹介していきます。

 


 

注意1 リノベーションは個人の趣味を出しすぎないがアメリカでは当たり前

 
中古のリノベーションをする際に、個人の趣味を最大限取り入れた要望を希望される方は多くいます。ユニークな建材や設備、独創的なカラーコーディネート、意外な間取りなどですね。
 
 
まさにそういう自由度こそがリノベーションの魅力です。しかし、リノベーションが当たり前なアメリカでは、あまり個性的にしすぎないことが重要といわれています。
 

家の価値が下がるリノベも

 
それはなぜかというとその家を売るときに、あまりに個性的だと万人受けしないからなんですね。アメリカでは一人の人が一生涯7-8回とか引越しするので、その家にずっと住むと考えている人が少ないんですよね。
 
 
持ち家でもバンバン売るし、中古でもバンバン買う。そういう世界だとあとあと売れるようにしておこうという考えがあるんですよね。
 
 
日本でもアメリカ型にしようと今動き始めているので、もし将来売ろうかなとか考えてる人は個性バリバリのリノベーションはやめたほうがいいです。もちろんずっと住み続ける人は自由にやっても問題ないです。
 
 
 
ただ家は最終的には結局誰かに住み継ぐか、壊すかなので、住み継ぐならみんなが気にいるデザインにしておくと将来の改装コストが下がります。
 

注意2 中古マンションなら無垢の床と土間仕上げは注意

 
中古マンションをリノベーションするときは注意です。周りに迷惑をかけることになります。
 
 
特に床のプランは慎重にお願いします。最近コンクリートを剥き出しのままの、土間、っていうデザインがでてきているのですが、これは下の階の人がうるさいです。
 

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管理組合から規約違反の指摘も

 
クレームが管理組合に入るとたぶんいろいろ言われるので注意です。規約では違反!とか言われたりされると、最悪直さないといけなくなったりもあります。また無垢のフローリングも遮音性がないものだとうるさいです。コンクリートの上に直で床を敷いたりするのもうるさい。
 
 
二重床といって音が伝わらないようにしたほうが何かとトラブルを回避できます。お金かかりますが、マンションの場合は気をつけてください。マンションは「集合住宅」。ひとりよがりは好まれません。
 

3 見た目だけでなくて性能にもこだわらないと結局住みにくいので注意

 
リノベーションというとかっこいい、おしゃれという面がフォーカスされがちです。だからリノベーション会社もビジュアルだけを重視した提案をしてきたりします。
 
 
もちろん見た目や素材感は暮らしを楽しむ上で重要ですが、ぶっちゃけしばらくすると飽きます。だから表面的なリノベーションはある意味で、また気分転換したいときにコストがかかるんです。
 
 
海外では定期的に今流行りの壁紙に変えたり、ホームセンターで部材買ってきてDIYしたり、常に気分転換します。だから最初っからあまり見た目にコストを使いすぎるのはどうかなと思います。むしろ模様替え用の費用を取っておくほうが賢いかも。
 

かっこよくても冬寒い家は辛い

 
でおすすめしたいのは性能のリノベーションをしましょうということ。
 
 
特に冬寒い家には絶対しないようにしてほしいです。寒いってのは生活の満足度を下げるすごい大きな要因。居心地悪いし、健康にもよくない。こっちの性能面、つまり暮らしやすさのリノベーションにもお金を使いましょうという提案です。
 
 
具体的にいうと断熱ですね。コンクリ剥き出しのリノベはかっこいいけど冬場は寒すぎるし、夏は暑すぎるしで、すごい不満なリノベ経験者がけっこういたりするので注意です。
 
ちなみにリノベを考えているという方には以下の記事も参考にしてみてください。

 

renovation-reform.hatenablog.com

renovation-reform.hatenablog.com

 

やっぱり中古住宅を買ってリノベーションがおすすめです

デザインの注意点を色々書いてきましたが、素晴らしい業者に出会えれば、トラブルにならないプランを提案してきてくれます。最適な業者を探すにはどうすればよいか?とよく聞かれますが、まずはいろんな業者のホームページなどをみて情報収集してみましょう。 

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