リフォーム・リノベーション・新築・不動産の教科書

リフォーム、リノベーション、新築、不動産など住宅業界ならではの「謎」を解説します。不動産兼建築のプロだからわかる「裏側」と「本音」を一般の方になるべく丁寧にわかりやすく説明することで、住宅取得に失敗する方を一人でも救いたいと思っています

事故物件を買わされないために注意する方法教えます!価格はいくら安いのか?お金がない人にはおすすめ

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中古戸建てや中古マンションを買おうと思っている人の中で、「事故物件」という言葉を知っている方は多いかと思います。いわゆる、その物件内で殺人や自殺、火災などが起きて人が亡くなったいわくつきの物件のことを言います。今日は事故物件を買わされない方法をお伝えします。
 
また一方で、事故物件は市場相場よりも割安に買うことができます。節約して物件を買いたいという人にとっては、一つの選択肢になると思いますが、一体いくらくらい安くなるのか、といったことについても解説していきます。

 

 

事故物件は安いって本当?

 
事故があった物件って、ちょっと心理的に嫌ですよね。そういう心の中で嫌だなと思われることを、業界用語で「心理的瑕疵(かし)」と呼びます。このような物件は、あまり買いたいと思う人がいませんから、普通よりも割安に販売されるのが一般的です。
 

いわくつき物件・事故物件はいくらくらい安いのか?

 
気になるのは一体いくらやすいのか、ということですよね。2年ほど前、私は不動産会社の方にその相場を教えてもらいました。それは事故の内容によって割引・値下げ率が違うということです。
 

殺人事件が一番安くなる

 
最も値引きされるのは部屋の中で殺人事件があった物件です。大体その方によれば3〜5割は安くなるそうです。つまり、2000万円くらいで売られるはずの物件が、1000万円とかで売られているということです。安いですね、でも、私としては嫌ですよね。
 

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自殺や孤独死だといくら?

 
事故は殺人以外にもあります。たとえば自殺、この場合2〜3割だといいます。殺人よりは割引率が低いということです。
 
そして最近増えているのが高齢者の孤独死です。餓死していた、みたいなニュースってたまにありますよね。身寄りがない高齢者が病気で亡くなってたみたいなケースは今後増えていくと思います。この場合だと、1〜2割割くらいだと言われています。
 

事故物件は価格だけ見ればお得であることに間違いない

 
お金がないけど持ち家が欲しいという方は、事故物件を買うというのは一つの選択肢です。いやだな〜という心理的瑕疵はあるものの、相場よりも割安に買えるわけですから。
 

事故物件を探すにはどうしたらいいのか?

 
あまりいませんが、事故物件を紹介して欲しい、と不動産会社に言えば対応してくれるでしょう。物件には「告知事項あり」と表記されていますので、探し出すことができます。
 
ただ、問題なのは、事故物件を誰かが買って、またそれが売りに出された時には、その物件は事故物件であったことは告知されないケースがほとんどです。ですから、知らず知らずに事故物件を買ってしまっている人もいるかもしれません。
 

事故物件は事前に告知されるのか?

 
事故物件は不動産屋が物件を案内して、それを見る内見レベルの人には、告知されないケースがあります。本当に契約段階になった時に、告知すれば、現状の宅地建物取引業法違反にはなりませんので。
 

事故物件を自由に見られるサイト「大島てる」

 
大島てるというサイトには、事故物件情報が非常に多く載っています。家を買われる方で、気にされる方は一度このサイトを見てみることをお勧めします。
 

事故物件を買わされたくない人はどうすれば?

 
事故物件を買いたいという人は、少数派だと思います。多くの人は買わされたくない、と思っているでしょう。そのためには、あまりに安い物件に注意すること。内見した際に違和感があったらやめること。たとえば不自然なリフォームがされているといったケースですね。あとは先ほどのサイトを見たり、不動産会社に事故物件は買いませんとしっかり伝えることですね。
 

あまり気にしない人はリノベーションしてしまえばいい

 
コストを抑えて家が欲しい人には間違いなくお勧めの選択肢です。いっそフルリノベーションして、間取りから何から、すべての内装をごっそり変えてしまうというのはいかがでしょうか。リノベーション後はお祓いをすればさらに安心です。

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