この記事を読まれている方は、一戸建てやマンションを買って住宅ローンの支払いができなくなったらどうなるのか不安に思っている方だともいます。もしくは、すでに住宅ローンを組んでいて支払いが厳しい、もしくはこれから払えなくなったらどうなるのか不安を抱えている人だと思います。どちらの方にも参考になるよう対策についてまとめてみました。
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新築の一戸建てを買ったがローンが払えそうにない
私の所にこんな相談がありました。マンションや戸建てを買ったのだが、住宅ローンを払うことができなくなった、というものです。こういうケースは年々増えています。
なぜローンが支払えなくなるのか?
ローンが払えなくなる理由はたった一つしかありません。収入と預金がなくなったということです。では、どうして収入と収入がなくなるのか。
様々な理由がありますが、私が一番印象に残っているのは、建設現場で働く職人の方が屋根から落ちて腰と膝を悪くし、車椅子生活になったということでした。しばらくは仕事復帰ができず、毎月12万円のローンの支払いができない、という相談です。
預金はありますかと聞くと?
目一杯ローンを組んだので、貯金はほとんどなく毎日ギリギリで暮らしていたということです。いくらローンが残っているのかと聞くと、1700万円だということです。これは厳しいですね。
家を買うときに目一杯ローンを組んではいけない
家を買った後も、ずっと健康で働き続けられるかどうか、それはわかりません。ですから、働けなくなる、ということばかり考えていてもしかたがありませんが、もし自分の身に何かあったらということも、きちんと考えてローンを組むことが必要です。
しかし払えなくなってしまったら、もうなんとかするしかありません。その対策を紹介します。
対策1 住宅ローンが支払えなくなった場合まず自宅の売却を考える
まず一つ目が、自宅の売却をすることでローンを返済するという方法です。買った家を売って、残りのローン1700万円を支払う分をまかなえれば、それで問題ありません。
ですが、新築で家を買った場合、築20年目まで一気に資産価値が下がっていくということは、このブログで何度もお伝えしていることです。つまり、ローンをまかなえる分の金額で家が売れないケースが殆どです。
例えば2000万円の一戸建てをかったら、築20年で建物価値は0円です。土地代のみでの売却になります。ならば、最初から築20年の中古マンションをかって、リフォームなどをして住んだ方がお得である、ということもこのブログで伝えてきていることです。
資産価値が下がりにくい家を買うことを重要視してください
もしローンが支払えなくなってしまうのでは、という不安があるかたは、資産価値が下がりにくい家を買うのが防衛策になります。その場合、一気に資産価値が下がる新築は候補からはずれます。
新築がいい、というのは「きれい」「人が使っていない」「なんとなく気持ちい」といったある一つの見方からでしかない、ということに多くのかたが気づいていません。資産価値という視点から新築を見てみてください。
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対策2 銀行に相談して住宅ローンの条件を変更する
家を売りたくない、という人もいますね。その場合、住宅ローンを借りている銀行に出向いてください。そして、支払いの条件を変更しましょう。具体的には、1〜3年程度支払いを据え置いてもらう。先延ばしですね。もちろん金融機関や条件によってOKかNGかは変わってきますが、まずは相談してみることが大事です。ただ、多くの場合、元金は据え置きできても金利は支払わなければならないでしょう。一定期間だけ働けないが、後ほどまた働けそう、という方には売却よりもこの方法がおすすめです。
対策3 自己破産する
住宅ローンがどうしても支払えない、家を売っても全然支払える金額ではない、そういうかたはには自己破産をおすすめします。弁護士に相談しましょう。
自己破産すれば債権者など周りに迷惑をかけますが、借金はチャラになります。自宅は手放しますので、賃貸暮らし、あるいは実家などの住居にもどらざるをえなくなります。
住宅ローンが支払えない状態になると毎日一分一秒、お金お金お金お金という考えしか浮かばなくなります。自己破産は社会的信用を失いますが、お金の悩みから解放されます。
住宅ローンはみんなが借りてるから安心、ではない
家を買うのに住宅ローンを組んで買う、ということはとてもあたりまえのことですが、一度疑ってみてください。本当に2000万円も、3000万円も借りて大丈夫ですか?
住宅ローンというのは、経済が右肩上がりの高度経済成長期に誰でも家が買えるように普及していったものです。現状の経済はいかがでしょうか?右肩上がりどころか、右肩下がりですよね。こういう時代において、たくさんのお金を借りること、またあるいは持ち家を持つこと、のリスクもきちんと考えて周りに流されないようにしてください。
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