中古戸建てや中古マンションなど、中古物件を買うときに、少しでも安く買いたいと思うかたは多いかと思います。でも値切るなんてことができるのでしょうか。今回は中古物件を少しでも安く買うための方法を紹介したいと思います。
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値引きの前に中古物件を買う際に起きるトラブルを知ろう
値切る方法の前に、ある方の中古物件購入エピソードを紹介します。その方は、5年間物置として使われたまま、誰も住んでいない中古マンションを購入しました。
物件を買う前に3回ほど内覧に行き、家の持ち主(売主)のものが点在していたものの、その建物が意外に新しかったこと、環境が気に入ったことなどの理由で物件を購入しました。
引き渡し時に家が傷んでいることを発見
契約が終わり、いざ引き渡しとなりました。その家に入居してみると、以前ものが置いてあったところの床がだいぶ凹んでいました。それが4箇所ほどあったそうです。さらに、天井までの高い収納棚が置いてあったところには、雨漏りのようなシミが。
こんな部屋の劣化があることなんて聞いてないと、不動産屋につめよったが、「瑕疵担保責任免除」という文言が契約書に入っています、と返されたそうです。
瑕疵担保責任免除とは?
瑕疵担保責任免除とは、家を買った後に何かトラブルがあっても、責任はとらないよ、ということです。売主はしばらく家に住んでいないので、どんなトラブルがあるかわからない、だから責任は取れない、それを了解してくれますか、ということになります。
こういう文言のあるので、当然劣化の責任は追及できません。
劣化を指摘して値引きするという方法
前置きが長くなりましたが、このような劣化を内覧時に発見して、ここが傷んでいるから、値引きしてくださいと値切る交渉ができます。
ただ問題なのは、その劣化を素人が見つけることは難しいと思います。そこでインスペクションというサービスを使うのです。
インスペクションとは何か?
インスペクションというのは調査という意味です。このインスペクションを専門にやられている業者があります。
ですから、この中古の家が欲しいな、と思ったときに買う前に診断するのです。診断はだいたい3〜5万円程度です。
診断のプロですから、隅々までチェックして、どんな劣化があるのかについて診断書とアドバイスまでもらえます。この診断書を材料に値引き交渉する、ということは実際に可能です。調べてみると、アメリカなどではふつうに行われているようですね。しかも値引き交渉の材料として。
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もちろん全てが値引きになるわけではない
このインスペクションを使えば、正当な値引き交渉ができます。つまり、なんとなく安くしてよ〜というのとは違う、はっきりとした理由を示して交渉できるのです。
ですから感情に訴える値引き交渉とは別なので、実際に販売金額がやすくなることもあります。しかも、大きな瑕疵(かし、欠陥の意味)をみつけられれば、その家を「買わない」という判断もできます。それは欠陥住宅を買わずにすんだということになりますので、値引きよりもむしろ価値があります。ぜひインスペクションを利用しましょう。
中古物件を買う前にはプロに診断してもらおう
中古物件等のはどんなトラブルが潜んでいるかよくわからない、得体の知れないもの、だと考えましょう。買った後にいろいろ劣化が見つかって、恐ろしいほどリフォーム・リノベ費用がかかったというケースは数多くあります。不安な方はインスペクションをすることをおすすめします。
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