リフォーム・リノベーション・新築・不動産の教科書

リフォーム、リノベーション、新築、不動産など住宅業界ならではの「謎」を解説します。不動産兼建築のプロだからわかる「裏側」と「本音」を一般の方になるべく丁寧にわかりやすく説明することで、住宅取得に失敗する方を一人でも救いたいと思っています

中古マンションのリフォーム・リノベーションできる部分、できない場所とは?

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今回は中古マンションをリフォーム・リノベーションしたいなと思っている方は多いかと思いますが、実はできる箇所できない箇所があるんです。今日はそれについてお話ししていきたいと思います。

 

中古マンションには共用部と専有部があります

 

中古マンションにはですね、リフォームできる場所とリフォームできない場所というものが、実は存在するんです。

 

マンションにはですね、共用部分と専有部分と言うものがありまして、共用部分と言うのはマンションに住む方みんなの共有の場所と考えてください。

 

一方専有部分とは自分個人の持ち物(場所)と言うふうに考えれば分かりやすいと思います。

 

リフォーム・リノベ可能なのは専有部のみ

 

つまり自分の場所である専有部分のみ、リフォーム・リノベーションできると言うふうに考えるとわかりやすいです。では具体的に自分の場所を占有部分と言うのはどの部分になるかということについてご紹介していきます。

 

床壁天井はリフォーム可能です

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1つ目は天井床壁の内装です。天井や壁の壁紙を張り替えたり、塗装したり、珪藻土の塗ったり、その辺は自由にリフォームすることができます。

 

床に関してもフローリングしたりカーペットにしたり無垢の自然の床にしたり自由に変えることができます。

 

キッチン・トイレ・洗面・バスなど設備機器もOK

 

2つ目は住宅設備です。住宅設備と言うのはキッチンやトイレやお風呂や洗面化粧台など。これらは自分の好きなものにリフォームすることができます。

 

配管だってOK

 

3つ目は住宅の中にある横引き配管がリフォームできます。この配管は自室の床下に通っている配管のことです。配管の場所を変えることができるということは、水を使う住宅設備、例えばキッチンやトイレ、お風呂などの設備の位置を元々あった場所から変更できます。

 

壁付けのキッチンを対面にしたり、トイレの位置をもっと便利な位置にずらしたり、お風呂を部屋の真ん中にすることだってできます。ただ、配管には一定の勾配が必要になるので、マンションによってはそこまで自由に作れないこともあります。これはプロのリフォーム業者に確認してもらう必要があります。

 

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中古マンションでリフォーム・リノベできない場所の一つ目がドア

 

一方でリフォームできない場所についてお伝えしていきます。1つは玄関ドアの交換です。玄関ドアはですね、これは共用部になりますので交換することができません。

 

ただし、鍵の交換はすることができます。そしてドアの内側、室内部分に関しては色塗ったりすることが可能です。

 

窓のサッシが変えられないので断熱化しにくい

 

リフォームできないとこの2つ目は窓のサッシの交換です。窓のサッシは共用部になっていることがほとんどですので交換することができません。

 

窓ガラスも交換できないことが多いんですけども、中には管理組合が許可しているところもあります。

 

窓は二重窓とか内窓をつけて断熱性能を上げると言うのが戸建てでは人気のリフォームなのですが、マンションだと気軽にできないのが非常に難点です。

 

ベランダもリフォームできません

 

リフォームできないことの3つ目はベランダです。ベランダは共用部になっていますので利用することができません植物や鉢植えを置いたりすることができますが、改変することはできません。

 

戸建てにはほとんど制約がない

 

中古マンションは集合住宅とも言います。ですから、みんなで住むものなので、みんなの部分というものが存在します。ですから勝手にリフォームできない箇所があるんです。ただ、戸建ては基本的に持ち主の自由ですから、建築基準法などの法律に違反しない限りは自由にリフォームができます。リフォームの自由度で言えば戸建ての方が高いと言えますね。

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