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リフォーム・リノベーション・新築・不動産の教科書

リフォーム、リノベーション、新築、不動産など住宅業界ならではの「謎」を解説します。不動産兼建築のプロだからわかる「裏側」と「本音」を一般の方になるべく丁寧にわかりやすく説明することで、住宅取得に失敗する方を一人でも救いたいと思っています

津波に強い家とは?ヘーベルハウスか一条工務店なら平気?

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福島県沖で震度5弱の地震があり、朝から津波が来る!逃げて!という呼びかけが全テレビ局で行われています。このブログでは「家」をテーマにしていますので、津波に強い家(一戸建て)はあるのか、解説していきたいと思います。

 

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東日本大震災の津波で残った一条工務店の家

 
巨大地震と津波といえば東日本大震災です。あの津波の中で、あらゆる街の住宅が基礎以外全て流されました。そんな中あるエリアで、唯一残った家があり、テレビで取り上げられていたのを覚えている方もいるかもしれません。家々が全て流された土地に一件、ぽつんと一条工務店の家が残っていたんです。
 

一条工務店の家はなぜ残った?

 
なぜ残ったのか、幾つかの記事が出ていますが、比較的新しい家だった、ホールダウン金物という耐震補強がしっかりしていた、などの意見がありますが、これというはっきりした理由はよくわからないままです。たまたまだった、運が良かったなどの意見もあり、必ずしも一条工務店の家が津波に強いとは私からは言いにくいです。
 

鬼怒川の堤防決壊で残ったヘーベルハウスハウス

 
また津波ではありませんが、同じ水災害でいうと鬼怒川の堤防決壊がありました。川付近の家は流されましたが、またそこでもぽつんと家が一つ残りました。それがヘーベルハウスですね。旭化成ホームズという会社の家です。こちらも実際の家を見ていないのでなんともわかりませんが、ヘーベルハウスだったから残ったというような検証はまだ発表されていないようです。
 

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では津波に強い家は存在するのか

 
まず、家(一戸建て)を建てる側からの視点で考えてみますと、工務店やハウスメーカーなど「家を建てるプロ」は、基本的に津波が起きた時に流されない、強い家というテーマで設計するケースはこれまで基本的にありませんでした。
 
工務店やハウスメーカーが災害の中で気にするのは、まず第一に耐震です。地震に強い家については多くのプロが使命だと感じて作ってきました。それは、阪神淡路大震災で地震被害を知り、以降耐震性能については高いレベルの家を作りましょう、と建築基準法は変わったことがきっかけです。ただ東日本大震災以後、津波に対してこういう家を作りなさいという明確な法改正がないのが現状です。
 

そもそも津波に強い家などあるのか?

 
そしてもう一つお伝えしたいのは、津波に強いは、作れるのかという技術や設計の問題があります。シェルターのように家をコンクリートで覆ってしまえば大丈夫かもしれませんが、非現実的ですね。
 
 

津波に強い家とは避難しやすい家

 
今回の福島県沖地震では全テレビ局が「逃げて」というメッセージを発していました。つまり、家自体にいることが危険なのです。つまり、津波被害に強い家をハード(躯体や構造)に求めるよりも、逃げやすいように通路に物を置かないとか、避難ルートを下調べてしておくといったソフト面の方が大事なわけです。地震速報があり、津波警報があったら逃げるわけです。つまり逃げる行為がしやすい家が、津波に強い家と言えるでしょう。

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