リフォーム・リノベーション・新築・不動産の教科書

リフォーム、リノベーション、新築、不動産など住宅業界ならではの「謎」を解説します。不動産兼建築のプロだからわかる「裏側」と「本音」を一般の方になるべく丁寧にわかりやすく説明することで、住宅取得に失敗する方を一人でも救いたいと思っています

後悔しない!住宅ローンの借りるべき金額の決め方を解説します

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一戸建てやマンションなど家が欲しいと思った時にいくら住宅ローンで借り入れればいいのか悩みますよね。つまり家を買う予算のきめ方って結構難しいんです。今日は住宅の購入の金額を決める方法を教えます。

 

 

家を買うための予算の上限を決める方法

 
まず、予算のマックス(上限)はいくらかについて解説します。予算の上限とは自己資金と、借り入れ額の合計額が目安となります。
 
持っているお金と銀行などの金融機関から借りられるお金の合計です。
 
500万円貯金していて、3000万円お金を借りられれば、3500万円が予算の上限です。
 

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自己資金は多いほうがいい

 
まず大事な自己資金ですが、これは普通預金、定期預金、郵便貯金が主になります。
 
自己資金は多いほうが絶対にいいです。なぜかというとお金を借りる額が少なくなるからです。お金を借りると金利というレンタル料がかかります。それは借入金が多ければ多いほど、かかりますから、なるべく借りないほうがいいんです。
 

しかし、自己資金はぜんぶ使ってはいけない

 
注意して欲しいのは、一戸建てやマンション(中古マンション)など家を買うために、自己資金をすべて投入するのは危険です。貯金ゼロの状態ですからね。
 
例えば急に入院しなければならなくなり、まとまったお金が必要といったことだってあります。こういう大きなお金の緊急出費の際に貯金がないときついのはいうまでもありません。
 

自己資金は生活費の6ヶ月分を残す

 
そういうお金がない状態では、新しい家を手に入れても不安な暮らしになりますからやめてください。生活費の6ヶ月分程度は残しておくことがいいと思います。
 

住宅ローンではいくら借りればいいのか

 
住宅ローンを借りるには審査があります。あなたはいくらまで借りれますということがわかります。でも、その銀行が貸してくれる金額がおすすめの借り入れ額ではないんです。
 
すごい貸してくれる、私ってすごい、高い家が買えるんだ!と思う人が多いんですけど、だいたいマックスで借りると、返済がきついです。そういう人をたくさんみてきました。
 

ローンを返せる額が借りていい額

 
借りて大丈夫な金額というのはですね、自分が無理なく返済していける金額なんです。だからその金額をベースに借りる金額を決めましょう。
 
 
ではその返せる額というのはいくらか。その目安になるのが今の住まいの家賃になります。
 
今払っている家賃よりいくらプラスしても問題ないか、ということを基準にしてみてください。ご夫婦であれば、2人のお給料がいくらあって、それぞれいくら出せるか、もこの際話し合っておいたほうがいいですね。
 

ローンの支払いがきつい、は不幸せに

 
1番注意して欲しいのは、借りられる金額が自分が支払いできる金額ではないということをしらないこと。営業マンも笑顔いっぱいでマックスで借りても問題ないとみられます、とか平気で言いますからだまされちゃうんです。
 
 
そして、ローンの支払いに追われてしまい、生活を豊かにすることにお金が使えなくなってしまう人がめちゃめちゃ多い。
 
豊かにするものといえば、趣味です。私なら旅行や食事などですね。
 

銀行も住宅会社も不動産屋も高額なローンをおすすめしてくる

 
たとえ理想の持ち家が持てたとしても生活の満足度が上がらないと言う最悪の事態に陥ります。実際に毎月のローンが苦しくて生活自体に余裕がないと言う方が結構多くいらっしゃいます。
 
 
こんな不幸な人が多いのは、住宅会社はなるべく高い家を売って、金融機関はなるべく多く貸し出しをして儲けたいという、業者の圧力です。そのような思惑に乗っかってしまうと、理想のマイホームが地獄のマイホームになります。

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