リフォーム・リノベーション・新築・不動産の教科書

リフォーム、リノベーション、新築、不動産など住宅業界ならではの「謎」を解説します。不動産兼建築のプロだからわかる「裏側」と「本音」を一般の方になるべく丁寧にわかりやすく説明することで、住宅取得に失敗する方を一人でも救いたいと思っています

中古マンションの管理組合理事(役員)になったら絶対すべき3つのこと

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新築マンションでも中古マンションそうですが、買って初めてマンションには管理組合というものがあるんだと初めて知る方も多いですよね。でも管理組合の理事(役員)にはなりたくない、なんか面倒だなと感じられる方は多いと思います。でもそのマンションに住み続けたいなら管理組合は重要です。積極的に理事になって活躍すべきだと思っています。その理由を解説します。

 

 

マンションの管理組合の理事(役員)って何をするんだ?

 
管理組合は何をすることが目標なのか、まずこれを理解しましょう。管理組合はマンションという多数の世帯や家族が住む集合住宅を安全に快適に長く住めるように、住民が主体となって「管理」するためのグループと考えておけば大丈夫です。
 

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管理組合の理事がですべきことは①大規模修繕工事関連業務である

 
管理組合には色々な仕事がありますが、中でも重要なのが、大規模修繕積立金の管理と、大規模修繕計画を立てること、大規模修繕計画の実行です。
 
大規模修繕とは、マンション住民のみんなの共有部分である躯体(コンクリート造の構造体)、外壁、廊下、階段、エレベーター、給水管・排水管、ベランダ、エントランスなどなど、を長持ちするようにリフォーム&メンテナンスすることです。
 

毎月の修繕積立金は集まってるのか?

 
劣化しない建物は今の所、世の中に存在していません。ましてや中古マンションとなると、すでに劣化がすすんでいるでしょう。どんな建物もメンテナンスしなければならないのです。
 
室内はリノベーションでキレイでも共有部分がボロボロでは、いずれ建て替えになるかもしれません。資産価値も上がりません。
 
だからメンテは必要。でも金がない!ってことがあるんです。金とは、住民が毎年支払う修繕積立金です。ちゃんと修繕積立金が集まってないマンションは最悪です。廃墟に向かっていっているわけですから。
 
このお金の管理は管理組合が主体となって進めるべき仕事です。管理会社に丸投げはだめです。自分たちがずっと住みたいマンションは、自分たちで主導権を握って守らなければならないんです。
 

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管理組合理事がすべきこと②大規模修繕の計画を決めよう

 
お金は十分にある。でも、修繕の計画がきちんとしてないと、劣化が進みすぎて手遅れになってしまったり、まだリフォームしなくてもいいのに直しちゃったり、無駄なことが起こります。
 
せっかく集めたお金を無駄にしてる管理組合は多いですよ。
 
計画は建築の素人の住民には難しいかもしれませんので外部のプロに診断を依頼するなど、専門家を雇う必要も検討すべきです。
 
 

管理組合がすべきこと③大規模修繕工事を任せる会社の選定と見積もり依頼

 
お金もあって計画もオーケー、でも任せる業者の見積もりが理解できず、無駄にお金を払ってしまったり、素人にはわからないということで、高い見積もりを出してくる業者もあります。最悪です。
 
みんなのお金が最悪な修繕会社に渡ってしまう。こうなると大変なのが、2回目に大規模修繕工事をしようと思ってもお金が足りないという事態です。
 

管理組合にはかかわりたくないという意識はマンションの寿命を短くする

 
ここまで読んでもらうと管理組合はいかに大事だということがわかります。でも面倒で結構大変。サボりたい関わりたくない、わかります。でもせっかく買ったマンションの寿命が短くなるのは嫌ですよね。いいマンションというのはそういう意味で管理組合がしっかり機能しているマンションです。まだマンションを買っていない方はそういう観点からマンションを探すのもありですよ。

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