「限界マンション」のルポが話題になっていますね。
【戦慄のルポ】いま全国の「限界マンション」で起きていること(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
記事を読むと、老朽化したマンションでは様々なトラブルが起きるという指摘がされています。例えば、変死体が見つかったり、廃墟のようなスラムになったり、火災が起きたり、暴力団事務所が入ったり。実際にそのようなマンションはあります。
このブログでは中古マンションを買ってリノベーションすることをお勧めしていますが、やはり中古マンションは買ってはいけないものなのでしょうか?はてなブックマークのコメントではそんな意見が多いので、気になったコメントをピックアップしていきたいと思います。
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タワーマンションも同じことが起こる
コメントで多いのは、タワーマンション(タワマン)でも起こることだよな、ということです。今回の記事の中でマンションで様々なトラブルが起きる要因は、古いマンションは管理組合が十分に機能していないこと、修繕積立金(リフォーム費用)が十分になくメンテナンスがされていないこと、そのような組合を組織し、リフォーム費用を積み立てるべき住民が引っ越したり、売却したりするなどして、出て行ってしまうことをあげています。
このような条件が整えば、タワーマンションでも老朽化は一気に進み、トラブルが多発するようになる、それは間違いありません。そういう意味でタワーマンションは買ってはいけません。
ただ、タワマンが普通のマンションと違うのは、価格が高い。そのため比較的所得が高い方が入居するケースが多いので、修繕積立金不足は普通のマンションに比べて起こりにくい、とはいえそうです。また、なんだかんだタワマンにはブランドがあります。タワマンに住みたい、という欲望、ニーズが存在しうる限りは、そのマンションを買いたいという人はいます。そのため、廃墟のように、誰も住む者がいなくなる、という状況は、他のマンションに比べて少ない、あるいは遅くすすむといえそうです。
そういう意味では低所得の方が住むマンションに比べればトラブルになる危険性は相対的に低くなります。
中古マンションはやはり買うべきではない、賃貸だな
こういうコメントも多くありましたね。中古マンションなんで買うもんじゃないと。確かに管理組合が機能せず、メンテもろくにされていない中古マンションは絶対に買うべきではありません。マンションを買うなら、「管理」を買えとこのブログでも提唱しています。
ただ賃貸住まいの人がなぜ中古マンションを買うのかというと広いからです。結局家族が増えてくるとファミリータイプ(サイズ)の、ある程度広い部屋を探すのですが、賃貸には圧倒的に少ないんですね。
それなら買うしかない、ということになるケースがほとんどなのです。しかもファミリータイプの家賃はそれなりなので、中古マンションをローンで買ったほうが割安であることも少なくありません。
もちろん、賃貸のメリットは大きいです。メンテナンスはオーナーの資金で行うため、気に入らなかったらいつでも引っ越しできます。気楽さでは賃貸は抜群です。家族が少ない、独身の人のとっては賃貸もありでしょう。
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やっぱマンションより戸建だよ、戸建て
こういうコメントも多いですね。戸建のメリットは、マンションと違って、個の家であり、集合住宅ではないという点ですね。そういう意味では自分でメンテナンスすればいいわけです。
ただ、これが本当に不思議なことなんですが、ほとんどみんなメンテナンスしないんです。だから日本の家の寿命は30年といわれるわけです。
このブログでは戸建のリフォーム費用は35年で500〜1000万円かかると伝えています。これらの事実を知らずになんとなく戸建を買ったはいいが、メンテナンスするお金がなくて、ボッロボロの家に住み続けるという人が、めちゃくちゃいます。
基本的に戸建はマンションに比べて、リフォームのコストがかかりがち。自分で主導権を持ってメンテナンスできますが、結構お金がかかるし、メンテナンス意識が低いとただただ劣化していくのを待っているだけという悲惨な状況になります。
ただもちろんマンションにもデメリットはあります。それは、外壁や躯体などみんなで使う部分のリフォームについては、管理組合という集団で決めなければならないことです。集団というのは、自分個人の意見で決められないということですから、思い通りの改修ができないこともよくあります。基本的にこの共有部の大規模修繕がうまくいかないがために、限界マンションになっているわけです。
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