賃貸のままでいるのか、持ち家を買うか、でよく議論になりますよね。特に賃貸派の方は、持ち家なんて無駄、リフォームの費用もかかるし、いざという時引越しもしにくいなど、デメリットを指摘します。しかし、賃貸の最大の欠点は狭い家ばかりしかないということです。今回は欧米先進国の賃貸住宅と比較して、日本の賃貸住宅の狭さについて紹介していきたいと思います。
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日本の賃貸は本当に狭い?
国土交通省から「観測・実況指標、意識・意向指標」という調査レポートが出ているのですが、ここに賃貸住宅の1戸あたりの床面積の国際比較が出ています。
日本の賃貸住宅の床面積の平均は45平米です。これに対して欧米先進国はどうかというと以下の通りです。
アメリカ 117平米
イギリス 69平米
ドイツ 78平米
フランス 74平米
日本の賃貸住宅はアメリカの半分以下
比較してみるとお分かりの通り、日本が一番面積が狭いことがわかります。なかでもアメリカは117平米と非常に広いですね。日本の賃貸アパート・マンションはアメリカの半分以下ということがわかります。ヨーロッパの3カ国も日本より大きく、約1.5倍くらいありますね。
ちなみに持ち家の平均面積は?
気になってくるのは、では持ち家のサイズはどう違うのかということです。以下比較してみました。
日本 123平米
アメリカ 164平米
イギリス 101平米
ドイツ 130平米
フランス 119平米
日本は、アメリカ、ドイツについて3番目の大きさになります。つまり持ち家のサイズは欧米先進国に劣らない水準にあるということです。
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日本の賃貸・持ち家の特殊性とは?
感のいい方はお気づきでしょう。日本が特殊なのは、持ち家と賃貸の床面積の差が最も大きいということです。
整理してみますと、以下のようになります。
日本の賃貸住宅の平均床面積 45平米
日本の持ち家の平均床面積 123平米
差がすごいですね。他の国はその差がもっと小さいんです。
つまりこれらのデータから分かることは、日本で広い家に住みたいと思ったら、持ち家を買うしかないということなんです。賃貸は小さい家ばかりですからね。
広い家に住みたいなら買うしかないという日本という国の不幸さ
ですから、一生賃貸がいいという賃貸派であったとしても、家族が増えたりする、あるいは広い家に住みたい、となると、持ち家を検討せざるを得なくなるわけです。
これは最悪と言わざるを得ません。賃貸のメリットは気軽に引っ越せたり、リフォームなどのコストを住まい手が負担しなくてよかったり、そういう身軽さがあるわけですよね。でも、広くゆったりした部屋に住みたいのに、供給自体が少ないという欠点があるわけです。限られているのでなかなか見つからなかったり、家賃が思った以上に高かったりするわけです。
データで分かる通り、海外の賃貸は日本に比べて広いわけです。ですから、ファミリータイプの賃貸も多いため、わざわざ持ち家を買わなくても広い家に住めるわけです。私は一生賃貸派である、という方も、もし広い家に住みたいのであれば持ち家の購入を検討せざるを得ない、こういう状況は欧米先進国に比べると異常な状況であり、住まいの選択肢の自由度という意味においても、劣っていると言わざるを得ません。
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