リフォーム・リノベーション・新築・不動産の教科書

リフォーム、リノベーション、新築、不動産など住宅業界ならではの「謎」を解説します。不動産兼建築のプロだからわかる「裏側」と「本音」を一般の方になるべく丁寧にわかりやすく説明することで、住宅取得に失敗する方を一人でも救いたいと思っています

新築戸建てを売る営業マンがひた隠しにするたった一つのこと【失敗しないで騙されないで】

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今回は新築戸建てをこれから買おうかなと思っている方の注意点を紹介していきたいと思います。実は新築の戸建てを売っている営業マンって隠し事をしているんですよ。彼らには絶対にお客さんに言わないこと、店長に言ってはいけないよ、とされていることがあるんです。お金の話です。何かわかりますか?

 

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新築を売る営業マンが絶対に言わないこと

 

絶対に言わないことって何か。今話題になっているあれです。新築戸建てを建てて、20年以上経つと価値がゼロになるっていう、「資産価値ゼロ」の話です。例えば、2000万円で新築を建てました(土地代は含んでません)。築20年経ちました。不動産屋「建物の方は値段はつかないですね。古いんで。土地代のみの価格で売りに出しましょう。うーん建物価値はゼロです」。この問題です。

 

なんで高い家を買ったのに価値が下がるの?となぜか怒らない日本人

 

価値ゼロって言われたら、は?って感じですよね。でもそれが普通なんです。不動産屋さんたちがみんなでそうしようねって決めてるんです。築20年経ったらゼロでいいよね。周りの家もゼロだし、そんな値段つけたって売れないって、やめよやめよ。はいゼロ円。てな感じです。

 

しかもそう言われたら、そういうものだと思って別に怒ったり文句を言ったりしない。日本人は。アメリカでは違います。今回はその理由は説明しません。

 

不動産屋「中古の家なんて別に売りたくもないし」

 

しかもゼロ円にしておいて、ほったらかしです。なぜか。あなたの汚い家を売りに出すほど暇じゃないからです。新築を売るので忙しいんです。新築を売った方が手数料が高いんです。そりゃそうですよね。

 

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でもメンテもリフォームしてない家の価値は下がるでしょう(笑)

 

不動産屋さんは心のどこかで新築を買った人をこう思ってるんですよ。「築20年も経ったのになんでリフォームしてないの、メンテって言葉知らないの、そんなの価値つくわけないじゃん。買う人いるはずねえよ。はい建物価値はゼロ円。土地代のみで」てな査定ですよ。

 

実際不動産業をやればわかりますが、大概の家って汚いんですよ。新築買った人って、目一杯ローン組むし(不動産屋に組まされる)、若い人は子育て費がかかるし、メンテなんてできないし興味ないしお金ないしなんです。だから価値がだだ下がりしてくんです。

 

家の価値というのは、みんなが買いたいなと思う値段のこと

 

なんでゼロ円になるの?と思う人もいると思います。家の資産価値っていうとなんか難しく聞こえるけど、単純な話、その家を買いたいと思う値段なんですよね。築20年経つと価値がゼロになるっていうのは、たいていリフォームもメンテもしないしきったないまま住んでるので、買いたいと思う人がそもそもいないんですよ。だから価値ゼロなんです。不動産屋さんは査定するときに、いくらならお客さんに買ってくれるかなと考えます。それで「汚い古い危ない、だからこの建物はゼロ円だな」となるわけです。

 

新築営業マンはなぜそんな大事なことを教えてくれないのか

 

こういう話は私がするのでなく、そもそも新築を売る方達、ハウスメーカーとかビルダーとか工務店とか注文住宅屋さんとか分譲屋さんとか、建築家、がするべきですよ。でも隠すんですよね。言ったら売れないじゃないですか。給料減るじゃないですか。

 

ちなみにハウスメーカーの方は自分で家を建てるときに新築じゃなくて中古マンションにすることは多いです。ここまでの話を理解すればなぜか?がおわかりですね。

 

本当に親切な新築営業マンってのは、なんか素晴らしい対応してくれるとか、素晴らしいプランを作ってくれるとか、安くしてくれるとか、じゃないんです。買ったあと家の価値はどうなっていくのかまで、しっかりじっくり話をしてくれて、それでも新築を買いますか、と提案してくれる人ですよ。

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