リフォーム・リノベーション・新築・不動産の教科書

リフォーム、リノベーション、新築、不動産など住宅業界ならではの「謎」を解説します。不動産兼建築のプロだからわかる「裏側」と「本音」を一般の方になるべく丁寧にわかりやすく説明することで、住宅取得に失敗する方を一人でも救いたいと思っています

【最悪】郊外に一戸建ての家を買うのは危険!2つのデメリット【やめよう】

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そろそろ家を買おうかなと思われる方で、都心から離れた不便な郊外にしようかなと思っている方も多いと思います。しかし郊外に家を買うとどんなデメリットがあるのか、意外と知られていないことがあります。今回は郊外に住んだ方から多く寄せられる相談をもとに、どんなデメリットがあるのかを解説していきます。幸せになるための家が不幸になったりもしますので、ぜひ注意してください。

 

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デメリット 60歳を超えると不便さが身にしみる

 

ご年配の方、高齢者の方達の相談に乗っていると、「これは悲惨だな」と思うのは、やはり郊外に住んでおられる方々です。多くの方が持ち家の一戸建てに住んでいるんですが、年をとるにつれて「不便」だと感じるそうです。だからもっと便利な都会、都心部に住み替えるにはどうしたらいい?という相談が多いんです。でも何が不便なのでしょうか?

 

車で買い物、若い時はいいけれど

 

例えば買い物。車で大型スーパーに買出しに行くのは、年を取れば取るほど大変です。歩いてスーパーに行ける距離にあれば便利です。しかも高齢になると外出の機会が減り筋肉が落ちます。不健康になるんですね。だから近所にそういうスーパーがあって歩いていくということに意味が増してくるんですよ。

 

そして病院も近くにあった方が心配がなくていいですよね。本人も家族も。同様に介護施設や習い事などの趣味ができる場が歩いて行ける、家の近くにある、ということは高齢者にとって重要です。

 

高齢者の行動範囲は中学生と同じ行動範囲 

 

高齢者の行動範囲は中学生と同じとも言われており、めちゃくちゃ狭いんです。だからその狭いエリアが充実している方が絶対にいいんです。もちろん、郊外だってそういうエリアはあると思いますが、そうでないところに住んでいると後々苦労します。

 

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かつて郊外に住むことは魅力的な選択肢だった

 

バブル期は郊外に新築の一戸建てを買って、そこから通勤するというのが流行りました。一家の主になるという、夢でもありました。しかしそれは今となっては悪夢です。不便で苦しまれている方が多くいます。住宅業者のマーケティングにまんまと引っかかってしまったわけですね。「郊外に一戸建て、みんなの憧れですよ」なんて営業がまかり通っていたわけです。

 

家が売れずに空き家になり税金だけ支払うことになること

 

もう一つのデメリットは郊外の家は人気がありませんので、将来空き家になる可能性が高いです。買いたい人、住みたい人がいませんから。

 

こうなると固定資産税などの税金だけ取られて誰もすまないという状況になります。売却が大変だと、本当に処分に困ります。家を解体するのも一般的に100万円はかかりますから、それも高い。

 

すでに放置空き家になっている家も多くあります。ちなみに今国内に800万戸の空き家があります。賃貸を除く、持ち家(主に戸建て)は郊外のものがほとんどで、買い手がつきにくい状況です。郊外の家は使い道がないは歴史が証明しつつあります。

 

しかも高齢になると、介護が必要になります。そういう場合、介護施設に入ったり、サービス付き高齢者向け住宅に入ったりします。結局家は空き家になります。

 

もちろん郊外に家を買うことは、土地代が安いので予算を抑えられます。しかしよく考えないで買った結果、今多くの方が悩まれています。

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