リフォーム・リノベーション・新築・不動産の教科書

リフォーム、リノベーション、新築、不動産など住宅業界ならではの「謎」を解説します。不動産兼建築のプロだからわかる「裏側」と「本音」を一般の方になるべく丁寧にわかりやすく説明することで、住宅取得に失敗する方を一人でも救いたいと思っています

こんな業者はダメ!リフォーム会社を選ぶ際に大切な7のチェックポイント

f:id:nazokaizin:20161108205832p:plain

リフォーム会社ってどう選べばいいんですか。不動産やリフォーム、建築の仕事をしていると、この問い合わせが一番多いですね。リフォーム業者の選び方ってすごく難しい。今回はリフォーム会社を選ぶ際に一般の方が間違ってしまうポイントを7つ解説していきたいと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

「地域密着」「地元密着」にだまされない

 
リフォーム会社を探す際に、自分の家から近い事は非常に重要な事です。そもそもリフォーム会社は自分の会社から1時間以上かかる現場は嫌がりますし、あまり受けません。ですから、基本的に地域密着経営にならざるを得ません。
 
 
ですので、多くのリフォーム店が「地域密着」「地元に根付いて30年」といった、「あなたの地元に根付いている感」を出してきます。やっぱり地域に根付いている会社は安心だよね、と思いがちですが、そもそも地域密着でしかお仕事ができないのがリフォーム業者です。そういう宣伝文句に踊らされないようにしてください。
 

見積もりが遅すぎる

 
リフォーム会社にはまず自宅を見てもらって、見積もりを作ってもらうというのが一般的な流れです。ここにチェックポイントがあります。見積もりが早い会社と遅い会社があります。サービス精神がある会社は当然早いです。リフォーム業というのは、お客さんの不満を聞き出して形にするので、サービス業的な側面が含まれます。つまり接客というものが必要なお仕事なんですね。
 
 
こういうサービス業的な側面、お客さんを満足させようという対応に力を入れている会社に頼んだ方が絶対に気分がいいです。たいていは見積もりは一週間後くらいに持ってきてもらうのが一般的です。それ以上となると、私としては遅い、と感じます。そういう対応の会社はあまりおすすめできません。この時点で対応が遅いな、となると、例えばミスなどがあってクレームを入れた時の対応も遅いと思われます。最初の見積もりで業者を見極めましょう。
 

「一度会社に持ち帰ってから調べてきます」が多い

 
打ち合わせをしていると、建築知識が乏しい営業担当だと、「一度会社に持ち帰って調べてきますね」といわれることがあります。リフォームの仕事は簡単ではありませんから、その場で答えられない事も少なくありません。しかし、明らかに、何も知らない、知らなすぎるという営業マンも中にはいます。なんでも持ち帰って、調べてもらっているようでは打ち合わせも長引きますし、そもそも不安です。そんな人に頼んで大丈夫かなと。やはり「この営業マンはなんでも知っているな」という印象がある業者に頼むべきですね。
 

リフォームに対する情熱がない

 
正直に言いますが、リフォームの営業マンになりたくてその会社に入ったという方はそう多くはありません。そもそもリフォーム業というのは人気職種ではありません。仕方なく入った、仕方なく営業をしているという人だっています。そういう人に出会ってしまうとどうなるか。もちろんいいはずがありません。しかしこのリフォームというものに情熱を傾けている人は少なからずいます。
 
 
例えば、社長も営業をやっているような小さな会社。社長が打ち合わせに来てくれたりします。会社が小さいという意味では不安がありますが、経営者はほとんどが独立して自分で生活を成り立たせるために必死で働いている方が多いので、やはりなんとなくリフォーム営業をやっているという人に頼むよりは全然安心感があると思います。しかもリフォーム会社やリフォームをやっている工務店なんかはそういう小さい会社が地域にいっぱいありますので、意外とそういう経営者がいたりします。あえて小さな会社に頼んでみるというのも一つの手ですよ。見積もりを取ってみましょう。
 

できれば「家事経験が豊富な」女性営業マンがいる会社がいい

 
リフォーム営業マンには様々なタイプがいます。しかし大抵は男性です。若手は少なく、30代以上の中年が多いでしょう。そもそも若手を採用する会社が少ないからです。しかし中には、主婦経験が豊富な女性を営業マンにしている会社もあります。私はリフォームは家事経験が豊富な女性に頼むことがおすすめですね。
 
 
やはり家事をやっている方は家の中の何が不満なのかをよくわかっているんですね。リフォームというのはそういう不満を改善するための手段ですから、当然力を発揮できるわけです。リフォーム会社、地域名、女性営業みたいな感じで検索して業者を探すのもアリだと思います。
 

リニューアルやメンテナンス以上を頼むならプランナーがいる会社に

 
リフォーム会社には得意不得意があります。例えば、トイレの交換、キッチンの交換、お風呂の交換、といった交換が得意な会社が大半です。リフォームというよりもリニューアルあるいはメンテナンス。もしあなたがこういうリフォームを頼むならこういう会社に頼むのがベストです。
 
 
しかし、キッチンの間取りを変えて、フレンチスタイルのリビングにしたい、みたいな要望があるなら、そういう会社に頼むと失敗します。なぜか。そういうプランを考えるプランナーがいないんです。営業マンがプランナーを兼務しているわけです。営業と兼務だと、どうしても営業を優先します。つまり、あまりよく考えない、プランをそこまで重視しない。だからプランナーという専門職がいる会社に頼むべきなんです。業者のホームページをよく見てください。そういう人がいる会社はほとんど、スタッフ紹介でプランナーを紹介しています。そういう業者の選び方もあります。
 

大きい会社も小さい会社もいいとは言えない

 
ハウスメーカーのような会社に頼んだ方が安心でしょうか、とよく聞かれます。安心には安心です。会社は潰れませんから。でも会社が潰れてしまったらあなたにどんな不幸があるかというと、そこまで何もありません。確かに工事中に潰れてしまったら最悪ですが。それ以外に特にデメリットがありません。保証が切れてしまうということもあるかもしれませんが、切れたら切れた、それだけです。そもそも保証を伴うハウスメーカーのリフォームは割高です。
 
 
しかし、小さい会社がいいとも言え前sん。小さい会社では当たり外れが非常に大きいです。優秀な人もいれば、本当にパパままショップみたいな個人経営みたいな会社まである。ではどう選べばいいのかというと、やはり担当者の人柄でしかありません。この人に任せられるかどうか、任せられないなら、大きい会社でも小さい会社でも、やめましょう。