家が欲しい、と思ったら、地元の不動産屋に相談する方は少なくありません。ただし、彼らの営業トークに決して騙されないようにしてください。彼らはなるべく早くあなたに家を買って欲しいので、あの手この手でうまいことを言ってきます。
特にあなたを焦らせて家を買わせるトークについては日頃から研究し尽くしていますので、絶対に騙されないようにしましょう。今日はかつて営業マン経験のある私が、そういう悪質な営業マンが使うトーク術を紹介します。これを覚えて、だまされないようにしてくださいね。よく使われるトークを私が主観で決めたランキングにして紹介していきたいと思います。
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5位 この物件(土地)は値上がりしそうですよ
第5位は「ここは値上がりしそうですよ」です。いや、もちろん値上がりする物件や土地もあるんですけど、別になんの根拠も無いのに「上がりそうっすね」とか言ってきます。逆に、決して言わないのが「値下がりしそうですね」です。むしろ正直に、値下がりしそうと教えてくれた方が、「信頼」を得られるのに、そういうことは言いません。営業マンはお客さんのテンションが下がることは基本的にいいませんので。
そういう風にバッチリ教育されていますので。物件を見に行った時に、この物件の資産価値は上がりますか、下がりますか、なんて質問してみてください。動揺してビビり始めたら、ダメ営業ですね。誠実に応えようとするかどうかで、その営業マンの姿勢がわかります。
4位 逆にオリンピック前に買うのがおすすめです
第4位はこれです。「逆にオリンピック前に買うのがおすすめです」。今一番ホットな営業トークとも言えますね。不動産業界が気にしているのは、オリンピック後には物件が値下がりするのではないかということなんです。だからお客さんも「オリンピックの後に買った方がお得ですか?」とか聞くんですよね。
でも不動産屋はなるべく早く売りたいので「逆にオリンピック前」という無理矢理なトークをしなければならないんですよ。なんで前なんですか?とか聞くと、ある営業マンは、今後ますます職人不足で建築費が値上がりして建物が高くなりますよ、とか言ってきます。まあ、そういうこともあるかもしれませんが、オリンピック関連の話は聞き流しましょう。
3位 住宅ローンは今かなり低金利ですよ
3位はこれです。住宅ローンが低金利だから今しかない、今買うしかない、と焦らせてくる技ですね。これは焦りますよね。金利がいつ上がっちゃうのかわからないですし、実際低金利ですから。焦ります。でもですね、営業マンにこう聞いてみてください。「これからそんなに金利が高くなることってあるんですか?」。
まあ、答えられないでしょう、言葉に詰まるでしょう、先行きはどうなるかわかりませんから。あくまで予想でしかありませんが、そんなに困るほど金利が上がるってことも想像しにくいです。好景気になると思いますか?政策金利が上昇する経済状況ですか?しばらく低金利でしょう。
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2位 (中古住宅が欲しいのに)こちらの新築建売住宅の方が綺麗でいいじゃないですか
2位はこれです。意外ですよね。中古の家を探してくるのに、新築の建売住宅をお勧めしてくるんです。これは実はめちゃくちゃ多いです。というのは中古の家って、何件も案内してもなかなか決まらないんです。それは汚いから、古いから、です。だからそういう時間のかかることがしたくない営業マンは、言ってもいないのに「1件くらい新築の建売住宅見てみませんか」とか言ってくるんですね。
実際に建売新築は綺麗ですし、手頃なローコスト住宅もあるので、気持ちが揺れます。そこで、こっちの新築住宅も早めに買い手がつきそうなんでとか、キャンセルが出たばかりなんですよとか言って、焦らせてきます。そして、新築の建売分譲を売ると営業マンは「両手取引」という成果がつき、インセンティブが入るケースが多いです。だから頑張って新築の分譲住宅を売ります。
1位 「中古の家はいつ売れちゃうかわかりませんので、早くしましょう」
第1位はこれですね。中古は早く売れちゃうから買いなさいよ、というやつです。これは正しくもあります。中古は一点ものですから、いいものはすぐに売れます。本当にすぐ売れます。なぜなら中古の家探しサイトにずっと張り付いて検索している方が多いからです。出たらすぐ買うみたいな人がいるんですね。
でも、大半の物件はそんなにすぐには売れないですよ。しかも中古物件というのは毎日新しい物件が追加されるので、むしろ焦らず待ったほうがいい物件に出会うことだってあるんです。だから焦らせるためだけに「いつ売れちゃうかわかりませんよ」とか言ってくる営業マンは最悪です。聞き流しましょう。
まともな不動産営業マンはいるのか?
以上紹介してきたようなトークは普通に使われています。いやですね、焦らせてくる営業マンって。
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