リフォーム・リノベーション・新築・不動産の教科書

リフォーム、リノベーション、新築、不動産など住宅業界ならではの「謎」を解説します。不動産兼建築のプロだからわかる「裏側」と「本音」を一般の方になるべく丁寧にわかりやすく説明することで、住宅取得に失敗する方を一人でも救いたいと思っています

キッチンリフォームならおすすめメーカーはクリナップ一択の理由を解説します。S.S.(エスエス)・クリンレディ・ラクエラ、おすすめは?

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そろそろキッチンが古くなってきたのでリフォームしたいと思っている方がいたら、メーカーはクリナップにした方がいいと思います。なぜクリナップなのか。さらにはクリナップのキッチのSS、クリンレディ、ラクエラのどれがおすすめかについて解説していきます。

 

 

キッチンメーカー・ブランドは多種多様

 
まずキッチンメーカーとキッチンブランドについて紹介していきましょう。
 
日本国内でキッチンを作っているメーカーはどれくらいあると思いますか。
これが結構あるんです。
 
大手では、クリナップのほか、LIXIL、TOTO、トクラス、パナソニック、タカラスタンダード、ウッドワンといったメーカーですね。
 
これらはメーカーの名前であって、キッチンブランドの名前ではありませんのでご注意ください。LIXILならサンヴァリエ、シエラ、といったキッチン「ブランド」を持っています。
 
さらに中小のキッチンメーカーであれば、トーヨーキッチンやキッチンハウス、ナスラック、ハウステックなどがあります。それ以外にもポーゲンポールなどの海外メーカーのキッチンも日本の代理店から買うことができます。
 
 

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業者のおすすめだけで決めるのは危険

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キッチンを取り扱っている会社は多種多様。リフォーム店・工務店はこれらのメーカーの一部のブランドしか提案してこないケースがほとんどなので、本当に満足いくリフォームがしたいのであれば、全ショールームに行ってあらゆるキッチンを実際に見ることをおすすめします。
 
業者に紹介されたものだけで選ぶと、後悔する確率が高まりますのでご注意ください。
 
でも、これだけあるとリフォーム・新築の際にどのキッチンにするのか迷いますよね。でも私はクリナップがおすすめだと思います。
 

クリナップがおすすめな理由1

 
まず、一つ目の理由がクリナップという会社自体がキッチンブランドの中で大企業であり、ほぼキッチンに特化して商品開発を行っていること。決算を調べてみると売り上げは1100億円ほどあり、キッチン主力でこれだけ売れている会社はほとんどありません。
 
実はLIXILとパナソニックが住宅の設備メーカーで飛び抜けて大きい2強ですが、キッチン以外にもバス、トイレ、壁、フローリングなど様々な商品を満遍なく開発しており、キッチンに特化して商品開発を進めるという姿勢ではありません。
 
やはり餅は餅屋。キッチンはキッチンの専門店に頼みましょう。
 

クリナップがおすすめな理由2

 
そしてクリナップが絶対的にいい理由が素材がステンレスであることですね。普通キッチンというのは木の箱の上に天板を乗っけて、シンクと蛇口を組み合わせるものなんです。クリナップはステンレス。
 

オールステンレス製だとどんなメリットがあるのか?

 
まず、長持ちします。ステンレスはサビないという意味ですから、普通の金属に比べて劣化がしにくいんですね。でも木のキッチンはそうではありませんから。ステンレスに比べて劣化しやすいと言えます。
 
そして、水汚れに強い。木材などは汚れを吸収してしまいますが、ステンレスはしみこみません。だからこそ、「清潔」なキッチン空間ができるわけです。サッと拭けば汚れも落ちるので、お掃除・メンテナンスが簡単でいいですよ。
 
さらに熱に強い。木材は燃えやすいですが、ステンレスはそうではありませんね。以前聞いたのは500度程度までは劣化しないと。キッチンは火を使う場所ですから、熱に強いということは重要です。
 
 
まとめると、耐久性が高く、耐水性があり、防汚性・耐熱性がある。いいことばかりですね。
 

リフォームはおすすめ、でも何度も改修しないように

 
せっかく買うキッチンですから、長く使いたい。使い方によるかもしれませんが、木のキッチンの場合20年〜30年も経てばだいぶ劣化してくるでしょう。またリフォームすれば費用もかさみます。耐久性の高いものを選んでおくこと、これが費用を安く抑えるこつであり、クリナップのステンレスキッチンのいいところだと思います。
 

ステンレスキッチンのデメリットは?

 
いいことばかりで、デメリットはないのか。1点あるとすれば、水はねの音が響くということです。ただ、キッチン専門メーカーだけあってもちろん対策をしています。それが「美サイレントシンク」。
 
機能はクリナップのホームページにこう書いてありますね。
 
図書館並の静かさを実現し、いつもキレイでお手入れ簡単なシンクです。美コートと特殊エンボス加工により、水汚れ、キズがつきにくい高機能シンク。家族が集まる時間をより心地よくする、美しく、静かなキッチンです。オプションでお選びいただけます。
 
リビングを見通せるアイランド型にキッチンをレイアウトする際に、水の音がうるさく響くと、くつろいでいる家族を困らせてしまいますが、美サイレントシンクなら問題ないと思います。静かということは、生活の質を高めますから、キッチン選びの際は水の音が静かなシンクかどうかも検討した方いいです。
 

では、S.S.(エスエス)、クリンレディ、ラクエラのどれがいいか?

 
まず、クリナップの主力商品はSS、クリンレディ、ラクエラという3ブランドになります。どう違うの?と思われるかもしれませんが、簡単に言うとグレード(性能)が違います。よって、価格も違います。わかりやすく言えば、松竹梅、3段階あると考えればいいでしょう。
 

最高級はグレードはS.S.(エスエス)

 
できるなら「S.S.」が一番のおすすめです。デザインがいい、というのは当然なんですが、そのこだわりに注目して欲しいです。例えば、クラフツマンワークトップというものがあるんですが、熟練の職人が手仕事で仕上げたカウンターなんですね。水の流れ、使いやすい形に微調整されています。
 
油汚れも簡単に拭くだけで落ちる美コートいう機能もいいです。また、ステンレスというと傷が気になるという人もいますが、特殊エンボス加工されています。食器やフライパンなどを天板で引きずっても傷は見えないです。この辺りは実際にショールームに行って体感するとすごさがわかります。
 
価格はおおよそ90万円〜です。キッチンは毎日使うものですから、毎日の満足度が高まります。毎日使うものをいいものにすると気分がいいですよ。
 

予算を抑えたいならクリンレディがおすすめ

 
クリンレディは、S.S.が高価格帯だとしたら中価格帯です。もちろんこのクラスでも十分な機能があります。一番お勧めなのは、掃除の手間がなくなるシンクですね。これは、「流レールシンク」というものなんですが、シンクが手前にすこし勾配がある構造になっているんですね。
 
 
これによって水がシンク内のゴミを押し流して、一箇所にまとまるという機能があります。ゴミが散らばりません。切った野菜とかシンクに落として、それを手でかき集めるみたいなことって多いと思うんですが、そういう手間が軽減されます。
 
価格はおおよそ60万円〜。
 

ラクエラは普及価格帯

 
キッチンに予算をかけたくない、でもステンレスがいい、それならラクエラがお勧めですね。38色から選べる扉などデザインが充実してます。オプションで「美・サイレントシンク」がつけられるなど、機能性もあります。
 
価格はおおよそ40万円〜という感じです。
 

慎重な情報収集を

もちろん良いキッチンは様々あります。重要なのは納得してリフォームすること。様々なウェブサイトを見たり、ショールームに行ったりして、情報収集しましょう。

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