お風呂のリフォームや新築を建てられる方でどんなお風呂にしようか悩まれている方も多いかと思います。今日はバスルームを新設するにあたって重要なポイントを紹介していこうと思います。
なんとなくお風呂選びは簡単かと思っている人が多いと思いますが、実は人の生命に関わる重要な部分なので、本当に慎重に考えてください。
お風呂のリフォーム・新築の前に知っておくべきこと
まず、お風呂は危険であるという話をさせてください。意外ですよね?バスルームが危険ってどういう意味がわかりますか。
家庭内事故という、家の中で死ぬ人は、実は年間に1万4000人ほどいます。これは交通事故の2倍。知られていないんですけど、外よりも家の中で死ぬ方が圧倒的に多いんです。
家庭内事故のトップは不慮の死
では、家でなぜ人は死ぬのか?疑問ですね。一番多い死因は不慮の死というものです。不慮というのは、思いかげずに、という意味なので、思いがけない理由で死ぬということです。
実は、その思いがけずに死んでしまう場所ですが、それがお風呂場なんです。しかも一番多い。これは厚生労働省という国の機関が発表している事実です。
お風呂場でなぜ死ぬのか?
なんで?と思いませんか。お風呂で死ぬなんて。あなたは死にしそうになったことってありますか?意外な死因を紹介していきます。
死因1 熱中症から溺死
死ぬ理由は主に二つありまして、一つはお風呂の中で熱中症になって溺死するというものです。
え?熱中症って夏場になるものじゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、実は熱いお風呂に長い間入っていると熱中症にかかるんです。
熱中症にかかるとどうなるか?急に意識がなくなります。すると、顔がお風呂の中に浸かる。そして、呼吸できなくなる。いうまでもなく、溺死します。
なんとなく信じられないかもしれませんが、これが実際に多いんです。
対策はあるのか?
浴槽の中で熱中症にならないためには、2つポイントがあります。一つは風呂を熱すぎないようにする。そしてもう一つが長湯しないこと。
熱い風呂にじっくり入りたい、こういうのって気分的には「贅沢」なものだと感じている人は多いと思いますが、身体的には良いものではないんです。
熱い風呂、長湯好きは「家が寒いから」
じゃあ、なぜ熱い風呂にじっくり入りたくなるのかというと、家やお風呂場が寒いからなんです。古い家に住んでいる方ならわかりますよね、お風呂場も洗面所も寒い。だから、熱々のお風呂を沸かすわけです。
それにザブーンと入り、じっくり浸かる。外は寒いのでなかなか出たくない。でも、そうなるうちに意識が飛んで、溺死するわけです。
若い人は温度に敏感、高齢者は麻痺の傾向
若い人は熱いな〜もう出よう!と、皮膚感覚が敏感なので、熱中症になりそうな前に体が拒否反応します。
でもこれが高齢者になると、皮膚感覚が鈍感になるので、もう十分温まっているのに、まだ出なくても平気、というふうに感じてしまうんです。だから、熱中症は高齢者に断然多いんです。もちろん、若い人でも熱い風呂に長湯し続ければ同じように熱中症になります。
対策はお風呂場と洗面所に寒さ対策(断熱化)
じゃあ、どうすれば良いかというと、温度を熱すぎず、なおかつ、長湯しないこと、が一つです。
そしてもう一つは、そもそもお風呂場と洗面所を暖かくすること。寒さ対策の断熱をしっかりとした空間にすること。
おすすめのユニットバスは?
例えばお風呂場は寒さが逃げない断熱化されたユニットバスが断然おすすめ。見た目とかデザインとかではなくて、寒くないという観点でユニットバスを選びをおすすめします!
そしてお風呂の窓は2重ガラスの窓にすること。こういうバスルームを作れば、冬場の冷気は入ってきませんし、室内の温度も外に逃げません。
洗面所も寒さ対策をばっちり
さらに、洗面所も断熱材をしっかり入れた空間にする。とにかく洗面所に入って、服を脱いでも全然寒くないという空間を作るのが一番なんです。そうすれば熱々の風呂に入らなくてもいいわけですから。
浴室暖房機は意味ある?
よくお風呂の寒さたいたくで、浴室暖房機を入れるというアイデアがあるのですが、意味がないことはないです。温まりますからね。ただ、部屋が断熱化されていないと、その熱はどんどん逃げていきますので、電気の無駄遣いですね。
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死因2 ヒートショック
溺死ともう一つの大きな死因がヒートショックです。聞いたことがある方もいるかもしれませんが、これは暖かい部屋から寒い部屋などにうつった際に、心臓や脳血管に大きな負担がかかり、脳卒中などの病気にかかってなくなるというものです。
対策はやはりお風呂場含めた家全体の寒さ対策!
もうおわかりかと思いますが、寒いお風呂場にしないように新築・リフォームしましょう。
よくある死亡パターンは暖房の効いた暖かいリビングから寒い洗面所に行って、心臓や脳血管がびっくりする。そして、さらに寒いお風呂に入って、ショックを受け、今度は熱々のお風呂に入る。どう考えても体に負担がかかるでしょう。
新築注文住宅なら断熱を重視すべき
部屋全体が温度差がない家であれば、こういうトラブルはありません。新築される方は家全体が寒くない一定の温度を保てる断熱性があるかどうかを重要視してください。リフォームでもこのような寒さ対策は可能ですが、大掛かりになるものはお金がかかります。しかし寒いお風呂のままでは不慮の死が待ち受けています。
お風呂のメーカーより暖かいお風呂作りを相談しよう
リフォーム会社や新築のハウスメーカー、工務店などとは、お風呂のメーカーをリクシルにしようかTOTOにしようか、なんていう話ばかりに終始しがちですが、暖かい部屋になるかどうかを必ず相談してください。そういう話に無頓着だったり、知識が乏しかったりする業者は止めましょう。レベルが低い業者ですよ。
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