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リフォーム・リノベーション・新築・不動産の教科書

リフォーム、リノベーション、新築、不動産など住宅業界ならではの「謎」を解説します。不動産兼建築のプロだからわかる「裏側」と「本音」を一般の方になるべく丁寧にわかりやすく説明することで、住宅取得に失敗する方を一人でも救いたいと思っています

24時間換気は止めてはいけません!うるさい?電気代が高い?でも結露してカビて健康に悪いですよ

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家を長持ちさせるには換気が重要だということを知らない人が結構いるようですね。最近の家には「24時間換気」設備が付いています。にもかかわらず、24時間換気しない人がいます。おそらく、なぜ換気が重要なのかについてきちんと説明を受けていないか、勉強不足のためでしょう。換気は家を長持ちさせるだけでなく、健康にも影響します。今回は換気の重要性について解説していきたいと思います。

 

24時間換気をつけっぱなしにしない夫

 
私が以前住宅相談にのったある女性の話を紹介します。その方は家を新築し、賃貸住宅から引っ越しました。そこには24時間換気というスイッチがあり、スイッチを押せば、トイレと洗面所と浴室(バスルーム)、納戸、ウォークインクローゼットの換気装置が動き出し、換気を始めます。
 
 
住宅を建てたハウスメーカーからも24時間換気は24時間つけてくださいね、と言われているにもかかわらず、その女性の夫は「付けたくない」と拒むんだそうです。その女性はもともと喘息持ちで、肌もアレルギーに敏感な方なので、換気したほうが体はもちろん、精神的にも気分がいいらしいのですが、拒否されるというのです。
 

24時間換気はうるさい?電気代は?

 
なぜつけないのかと聞いてみたところ、「なんかうるさい」「電気代がかかりそう」「窓を開ければいい」という返答だそうです。確かに中にはうるさい換気扇もあるので、こればかりは否定できません。
 
 
でも電気代は驚くべきかかるようなものではありません。窓を開ければいいというのも、確かに換気はできますが、年中開けておくわけにはいきませんよね。なかなか夫が折れてくれず、それ以来夫婦仲が悪化して不信感が募るようになったそうです。その後24時間換気をつけてくれたのかは確認できていないのですが、換気で夫婦仲が悪くなるのは最悪ですよね。でも、結局は換気の価値が理解されていないからこそこういうトラブルが起きるのです。
 

なぜハウスメーカーは24時間換気をつけっぱなしにしてというのか

 
そもそもなんで24時間換気なんていう設備が住宅に搭載され始めたのかというと、シックハウス症候群という病気と関係があります。これは、例えば冬場の寒い空気が室内に入ってこないように断熱性や機密性を高めて、快適な家づくりを進めてきたことが背景にあります。こういう家を作ると、確かに室内は常に一定の温度があるため、冬場も夏場も快適に過ごしやすいんです。
 

化学物質が室内に充満

 
でもデメリットは、実は室内の空気が外に出て行かなくなります。質の悪い空気が室内にどんより残っていれば、住んでいる人の体調が悪くなるのは、誰でも想像しやすいと思います。そして、大きな問題は、ドアやフローリングや壁紙、家具などから発散される化学物質が、家の外に出て行かずに、室内にとどまっていたらどうなるでしょうか。人間の体の中に化学物質が取り込まれて、体調が悪化します。これがシックハウス症候群というものです。
 

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シックハウスになることも

 
ハウスメーカーは自分たちの建てた家で、そのようなシックハウス患者がたくさん出てしまったら、それこそ悪評が流れ、経営が立ち行かなくなります。でも、快適な機密性の高い家は作ってあげたい。こういうジレンマを解決するために生まれたのが24時間換気なのです。これを回しておけば、室内の空気を一掃して、常に新しい空気で保つことができるようになります。ですから、特に化学物質(ホルムアルデヒドという化学物質が有名です)が空気中に漂いやすい新しい家は、より一層換気する必要があるのです。
 
そのような化学物質は、建材や設備や家具だけではありません。実はフローリングの接着剤とか、塗装などにもホルムアルデヒドは入っています。知らず知らずに息を吸い込むめば、頭痛や肝機能障害、ガンを引き起こす原因にもなります。
 

フォースター建材なら安心?

 
住宅業界としては、そういう化学物質が出る建材は危険ですから、安心な建材にはマークをつけることにしました。それがフォースター建材といったものですね。フォースター=4つ星といった認定を受けて、この建材の化学物質はこれくらいですよ、といったことを表示するわけですね。ですが、完全に化学物質が出ないということは言い切れないでしょう。ですから、換気は重要です。
 

結露が発生し家じゅうにカビが生え始める

 
そして換気は人間の健康だけではなく、家の健康も害します。空気が循環しなければ、室内の湿度が上がります。そういう空間はカビの大好きな空間ですので、壁紙の裏やクローゼットの中などあらゆるところがカビてきます。カビが出てくると、木材が腐ってきます。木材というのは木造の家であれば家を支える柱や梁に使われています。ですから、だんだんと家が弱ってくるわけです。こんな状態で地震起きたら、倒壊してしまうかもしれません。
 

換気しないと健康被害も

 
そのようなカビが知らず知らずに体の仲に張ってきてしまったらどうなるだろうか。感染症を引き起こしたり、アレルギーになったりします。また夏型過敏性肺臓炎という病気になることもあります。せき、息ぎれ、熱などの症状があり、最悪の場合、肺炎にもなるということです。
 
家の空気は大切です。ご注意下さい。

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