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リフォーム・リノベーション・新築・不動産の教科書

リフォーム、リノベーション、新築、不動産など住宅業界ならではの「謎」を解説します。不動産兼建築のプロだからわかる「裏側」と「本音」を一般の方になるべく丁寧にわかりやすく説明することで、住宅取得に失敗する方を一人でも救いたいと思っています

持ち家はリスクとか言ってる「一生賃貸派」は本当に生涯賃貸に住み続けることは可能なのか?解説します

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「持ち家はリスクばかりで最悪。私は一生賃貸派です!」ネット上ではよくこんな議論がされていますよね。でも一生賃貸って本当に可能なのでしょうか?一生賃貸でいることの難しさについて今日は語っていきたいと思います。

 

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一生賃貸を実現するには60歳からリスクあり

 

一生賃貸住宅に住み続けることは可能でしょうか。住宅のプロからすれば(私の視点)は可能だけど、ある人にとっては無理だと思います。リスクがあります。

 

というのは高齢になるとアパートが借り難くなるという話を聞いたことがありませんか?そうなんです、高齢期にアパートが借りにくくなることは間違いないんです。おおよそ60歳を超え始めたあたりからですね。

 

なぜ高齢者はアパートが借りにくくなるのか?

 

なぜかわかりますか?それは一言で言うとアパートオーナー(アパート経営しているアパートの持ち主)が高齢者に貸したくないという気持ちが生まれるからなんです。なんでそんな気持ちが生まれるのか?想像力を働かせるとわかると思います。

 

7割が高齢者に貸し出しに拒否感

 

さてアパートオーナーは高齢者に賃貸を貸し出すことに拒否感があるのでしょうか。例えば賃貸住宅の多い沖縄県では76%が入居拒否感があるという調査もあります。

 

76%が高齢者入居拒否把握 県内賃貸住宅 - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

 

だいたい全国的にアパートオーナーの気持ちってこんな感じですよね。ちなみに知り合いのオーナーはおじさんおばさんは基本拒否だそうです。特に独身。賃貸経営はボランティアじゃないビジネスなんで、ビジネスとしてこの判断は正解です。

 

 

アパートオーナーが高齢者を拒む理由とは?

 

その理由はいくつかありますが、高齢者になると家賃を払ってくれないリスクがあるということ。それはまだいいのですが、もっとオーナーが気にしているのが「家の中で亡くなるから貸したくない」という理由です。高齢期になれば持病を抱えたり、健康に不安な面が出てきます。当然若い人よりも死亡率は高まります。つまり賃貸住宅の中で亡くなられるリスクがあるわけです。

 

賃貸住宅で人が亡くなる場合のオーナーのリスクとは

 

亡くなられると死後の対応や家族への連絡、部屋のリフォームといった手間がかかる仕事が出てきます。賃貸オーナーはできたら何もせずに何も起こらずに毎月チャリンチャリーン家賃をもらいたい人種なので当然面倒臭がります。

 

しかもリフォーム費用もかかりますし、賃貸経営という意味ではリスクばかりなのです。さらに亡くなられた部屋は次の人に貸しにくくなる事故物件になります。これもオーナーにとっては痛手です。だから高齢者には貸したくないんです。

 

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そして強制退去にも金がかかるので空き家の方がまし

 

当然高齢者になったら出ていって欲しいというオーナーも多いです。でも現状の法律だと特に理由なしに出ていってくれという強制退去はできにくいんです。裁判を起こさないといけないケースもあり、出ていってもらうにはお金も時間もかかる。だから高齢者でなくても年配の方を入れるなら空き家にした方がお金がかからないということなんです。

 

高齢期に賃貸を貸してくれる人はいる、いるけれど需要増で賃料が高まると予測

 

高齢者に賃貸をかしたくないオーナーが大半ではありますが、もちろん部屋が空いてしまってどうしようもないので誰か入って欲しいというオーナーがいないわけではありません。でも、そういう物件はこれからの高齢社会の中で圧倒的な人気になりますので、人気すぎて借りれないという事態が想定されます、そして人気物件は当然家賃も高く設定されるので、お金に余裕のある方しか入居できないでしょう。

 

では一生賃貸は無理なのか?サービス付き高齢者賃貸住宅という選択肢

 

高齢者が断られない拒まれない賃貸が実は最近増えてきています。それがサービス付き高齢者賃貸住宅というものです。サ高住と業界では呼びます。

 

これは安否確認といって、生きているか死んでいるか確認するサービスなどが付く賃貸住宅です。高齢者しかいないので完全に高齢者の賃貸住宅です。ですから60歳を超えオーナーに嫌な顔をされたくないなら、サ高住に住みましょう。しかし、問題は家賃です。このサ高住は家賃が15〜25万円のものが多いです。つまり高い。しかもサ高住も今後高齢化が進展することでますます家賃も上がっていくと思われます。入居したい人が増えますからね。

 

ならば老人ホームなどに高齢者福祉介護施設は?

 

高齢者になったら老人ホームなどにはいればいいんだと思っている若い方もいますが、基本的にそういう「施設」は介護福祉のものなので、要介護認定という介護されるべき人であるという認定が必要であることが条件です。元気な人は入れません。しかもこの高齢者施設は数が全然足りてませんので、入居は厳しい状況です。

 

空き家が増えてるからそこに住めばいいのでは?

 

と思う人も多いのですが、空き家だって所有者がいるので結局その所有者から借りなければなりません。自由に住んでいいよ、なんていう物件ってあるようでないんです。だって面倒な人を入れたくないですよね。

 

最後の手段は死ぬまで居座る

 

今住んでる賃貸に住み続けるという方法はアリです。出て行けと言われるまで居座る。裁判起こされてもなんとか勝つ。いかがでしょうか、一生賃貸ライフ。

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