リフォーム・リノベーション・新築・不動産の教科書

リフォーム、リノベーション、新築、不動産など住宅業界ならではの「謎」を解説します。不動産兼建築のプロだからわかる「裏側」と「本音」を一般の方になるべく丁寧にわかりやすく説明することで、住宅取得に失敗する方を一人でも救いたいと思っています

家を売りたい時に買取業者に買い取ってもらうのと不動産会社に仲介してもらうのではどっちがお得か徹底解説します【売却のコツ】

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今住んでいるを売りたい、実家を売りたい、そんな時に取る手段は大きく二つあります。今回は家を売りたい時に買取業者に買い取ってもらうのと不動産会社に仲介してもらうのではどっちがお得か徹底解説します。

 

 

私は家を相続したものの空き家になっており、なんとかこの家を売却したい

 
ここ最近よく相談を受けるのが、家・土地といった不動産を両親から相続したけれど、使い道がない。だから売りたいという相談です。
 
 
その方の家は、市内にコンビニ1軒しかない、とんでもない田舎町なんですが、両親は老人ホームに入り、その後亡くなりました。10数年空き家のままで、引き継いだものの、湿気でカビ臭く、雑草も伸び放題で、誰も使わない(住みたいと思えない)。固定資産税などの税金ばかりがかかり、まるで「負債」。早く売りたい、というのが悩みです。
 

離婚するので家を売却したい

 
そしてもう一つ相談で多いのは、「離婚」するから家を売却したいというものです。今や3〜4世帯に1組は離婚する世の中ですからね。家を売って、その資金をお互いに分けるというケースが増えています。このケースはさらに増えていくのではないでしょうか。
 

家を売るには2つの方法があります

 
では、家を売るにはどうすれば良いでしょうか。まず、地元の不動産会社に行きましょう。都市部なら、住友不動産販売(step)、三井のリハウス、東急リバブル、野村不動産、長谷工リアルエステート、三井住友トラストなどが有名ですね。大抵は駅前に店舗を構えていますね。
 
彼らに家を売却したい、と相談すると立地や築年数などのヒアリングの後、実際の家を査定されます。そこででた査定額に納得できれば、仲介をお願いすることになります。これは「不動産仲介売買」というものですね。
 

不動産仲介売買のメリット

 
売買のメリットは、不動産プロが買い手を見つけてきてくれることです。あなたは特に宣伝することもなくただ待っていればいいわけです。不動産仲介会社というのは売却の代理店と考えればいいわけですね。
 

不動産仲介売買のデメリット

 
でも、デメリットがあります。それはあなたの家が魅力的ならすぐに買い手が見つかりますが、先述したような田舎町の空き家なんかでは買いたい人なんてほとんどいないでしょう。
 
実際そういう物件を積極的に売ろうとする不動産営業マンはほとんどいません。だってそういう売るのが難しい物件を営業したってなかなか売れないですから、売れやすい新築物件を営業してたほうがいいですよね。
 
また、売却先が見つかったら仲介手数料がかかります。これは売れた額の3%プラス6万円になります。
 

もう一つの売却術「業者買取」

 
業者に仲介手数料してもらうんじゃなくて、もう業者自身に買い取ってもらうという方法もあります。
 

業者買取のメリット

 
業者買取で有名なのはやすらぎという会社ですね。今もカチタスという会社で営業しています。
 
買取のメリットはすぐに現金化できることですね。業者仲介のように買い手を探してきてもらうのではありませんからね。売ります!買います!で契約して現金をゲット!そんな感じです。
 

業者買取のデメリット

 
もちろんデメリットはあります。それは買取金額が安いということです。例えば私の知り合いでは、建物2000万円、土地1000万円で建てた築30年の家を、カチタスのような買取業者に見積もってもらったら建物土地込みで150万円。仲介会社の査定は300万円だったそうですので、半額ですね。ただ仲介に任せてると、いつ売れるかわからないし、税金をいつまでも払いたくないのでそれで売ってしまったようです。
 

売った家は1000万円で売りに出された

 
後日談がありまして、買取業者はその家の外観、キッチンバス、玄関扉、フローリングを直して1000万円で売り出したんですね。
 
しばらく見ていたらなんと800万円で売れたと。自分でリフォームして売りに出したらもっとお金が手にはいったかもしれないとのことですが、確かに見た目が綺麗なら高い金額で仲介売買できたかもしれませんね。
 

業者買取と仲介の比較

 
いったいどっちがいいの?と悩む方もいるかもしれませんが、それぞれの特徴をまとめると以下の通り。
 
買取業者・・・現金化が早いが買取金額が安い
仲介・・・相場で売れやすいが時間がかかる
 
もちろん、あまりに田舎で、ボロボロの場合、仲介もしたくない、買取もしたくない、とどちらの業者にも見向きにされませんのでご注意を
 

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カチタス(やすらぎ)に売っていいのか?

 
田舎の戸建てだったらカチタスに売るのがいいでしょう。というより実際はなかなか買取してくれる業者は多くないですね。田舎のボロボロの戸建てなんて普通は売れませんから。カチタスはリスク犯して買ってくれるわけですから親切だと思いますよ。
 
 

不動産売却の一括見積もりもあり

 
売却のおすすめのプロセスは、まず不動産仲介の会社に査定してもらうことですね。ポイントは複数に。もちろん一件一件まわるのもありですが、最近は不動産売却の一括見積もりサイトがありますので、こちらで査定してもらうのが一番手っ取り早いですね。サイトを検索してみてください。ほとんど無料のところが多いので、お試しでやるのがありですね。
 
 
思った以上に良い条件で取り扱ってくれる会社もでてくるかもしれません。ただ、あまり相手にされない、難しい、反応が悪い場合は、おそらく相場での仲介は難しいので、買取業者に持ち込むのがいいですね。おそらくそういう物件は地方の戸建てだと思いますので、カチタス一択でしょう。

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