リフォーム・リノベーション・新築・不動産の教科書

リフォーム、リノベーション、新築、不動産など住宅業界ならではの「謎」を解説します。不動産兼建築のプロだからわかる「裏側」と「本音」を一般の方になるべく丁寧にわかりやすく説明することで、住宅取得に失敗する方を一人でも救いたいと思っています

ホームプロで紹介されたリフォーム業者は安心なの?本気で口コミ・評判・会社の実態を調べてみた【おすすめ会社・業者選びのポイント解説】

f:id:nazokaizin:20160402091901j:plain

リフォーム・リノベーションを検討している方で「ホームプロ」というネットサービスを知っている方は多いかもしれません。これは希望のリフォーム内容をホームプロに登録すると、おすすめの会社が最大8社紹介してもらえるというものです。一度に相見積もり(複数の会社に見積もりを取る)ことができるので、業社の比較検討ができます。私はおすすめのサイトだと思うのですが、まだ使ったことがない人、これから使おうと思っている方のために、どんなサービスなのか調べてみました。

 

ホームプロはどんな会社が運営してるのか?

 
気になる運営会社ですが、株式会社ホームプロという会社は大企業から出資されてできている会社です。具体的には以下の通りです。
 
・リクルートホールディングス…人材・教育など大手広告・サービス会社
・オージーキャピタル…大阪ガス100%出資の会社
・NTT 西日本…大手通信会社
・NTT東日本…大手通信会社
 
いずれも大きな会社ですね。リフォームの見積もりサイトや業者検索サイトなど様々ありますが、運営会社は非常に大きな会社なので安心感があるかと思います。この辺りはネット上の口コミ・評判をみても、信頼感があると書かれていますね。
 

いったいどんな人が利用しているのか?

 
ちょうどこの記事を書こうと思ったときに、ホームプロから「2015年年間利用者データ集計調査」というものが発表されていました。ここからどのようなサービスなのか分析してみます。
 
 

ホームプロの利用者はすごかった、なんと累計50万人以上

 
調査報告を引用しながら、それに解説や意見を紹介してくという形で以下すすめていきます。
 
2001年のサービス開始以来50万人以上の方にご利用いただいているサイトです。
 
50万人が利用というのは、おそらく他のリフォームのネットサービスよりも群を抜いて多いのではないでしょうか。これだけの数利用されているということは運営側のサービスが評価されているということだと思います。
 

ではなぜホームプロは人気なのか?

f:id:nazokaizin:20160402091929j:plain

 
冒頭でも解説しましたが、ホームプロというものは、例えばキッチンとお風呂とリビングのリフォームがしたいということをホームプロに送信すると、そのリフォームに対応できる会社から見積もりが来るというサービスです。
 
最大8社の、自分の住んでいるエリアの近くの会社から見積もりとプランがきます。
 
それらの見積もりとプランをみながら、どこがいいのか比較検討して選ぶわけです。
 
このどこがメリットかというと、まず、家に居ながらにして一度に見積もりが取れるということでしょう。普通なら一社一社の会社にメールや電話をして見積もりを取らなければなりません。これは相当面倒です。8社もやったらたぶん、もうリフォーム・リノベーションがしたくなくなっているかもしれません(笑)。
 

スポンサーリンク
 

口コミ・評判で高評価な点は「比較できること」「匿名可」

 
さらにもう一つのメリットは、比較検討することで自分の希望に合う会社が見つけやすくなることですね。再三このサイトでお伝えしていますが、業者同士を比較検討せずには、一社一社の得意不得意、いい感じか悪い感じか、そういうものがわかりません。
 
 
そして、匿名で見積もりできるというのもいいことだと思います。なんとなくリフォーム会社・リノベーション会社ってちょっと不安じゃないですか。
 
悪徳リフォーム事件じゃないですけど、なんかぼったくられそうとか、悪質な工事をされそうとか。だから、最初は名前を出したくないという気持ちってあると思うんです。その辺はこのホームプロはよく考えられていて、匿名でも見積もり依頼ができる。これはいいと思いますね。
 

では紹介されるリフォーム・リノベ会社はおすすめ業者なのか?

 
厳しい加盟基準をクリアした全国約900社のなかから、ご要望に合うリフォーム会社を中立の立場でご紹介しています。
 
これもメリットかと思います。リフォーム業社選びのサイトはいろいろあるんですが、新しいサイトだと、とりあえずリフォームに対応できる業者を増やしたいので、何でもかんでも登録しちゃう会社もあるんですが、厳しい加盟基準を設けて900社に絞っている、これは好感が持てますね。
 
 
逆に言えば、登録会社がめちゃめちゃ多いネット見積もりサイトは避けたほうがいいかもしれません。良質なリフォーム会社ってそんなにたくさんいるの?と疑ってみましょう。
 
 
また、運営側も参加しているリフォーム・リノベーション会社が下手な工事をして、クレームにつながったら、ネット上の口コミ・評判が悪いものだらけになって、サービスが停止してしまいますからね。
 
 

ホームプロへの依頼数は年間7万件を超える

 
2015年にホームプロにリフォーム会社の紹介依頼を申し込んだ案件(件数n=72498)およびホームプロを通じて、リフォーム工事を完了した案件(件数n=11160、内中古リフォーム件数 n=276)の集計調査を実施。
 
nというのは調査対象の件数ですから、2015年にホームプロへの依頼は7万2498件もあったんですね。これはすごいです。
 
そのうち工事が完了したのは1万1160件ですから、7人に1人が依頼してから実際にリフォームを頼んでいるんですね。これは結構高い割合だと思います。
 

ホームプロでのリフォーム費用は186万円

 
2015年にリフォームした人の平均リフォーム費用は186万円で、全体では100万円未満が5割弱。500万円以上の高額リフォームは、戸建て比率が高い傾向にありました。
 
ホームプロでリフォーム・リノベーションした人の平均費用は186万円ということですね。これはイメージで言うと、キッチンとトイレとバスの水回り系の3点セットを一度にリフォームするとこれくらいになりますね。ちょっとしたリフォームよりも、ある程度ボリュームある工事を依頼している人が多い様です。
 
 

戸建てかマンションか、築年数の違いでリフォーム内容は違う

 
リフォームを希望する箇所は 、戸建ての場合、築1~5年では外構(36.4%)やガーデニング(9.66%)が多く、外壁は築11~15年が15.9%でピーク。バス・トイレなどの水まわりは、築16年~20年以降に10%を超えています。
 
家の築年数が浅いと外構=エクステリアやガーデンが多いんですね。これは新築を買う際にそこまで考えていなかったんだと思いますね。住んでみて家の外構や庭が寂しいと気づいてリフォームしたんだと思います。
 
 
築年数が結構たってくると、まず外壁がボロボロになるのでそれをリフォームする。その後、バス・トイレなどの水回りが汚くなったり壊れたりして買い換えようとなるわけですね。
 

マンションはリビングが多い

 
一方、マンションの場合、築1~5年のリフォームではリビング(18.3%)が多い結果に。水まわりについては、トイレは築11~15年で多く13.1%、バスは築16~20年で多く16.1%。キッチンは全築年数で8%~12%と、一定の割合を占めていました。
 
新築を買ったものの内装が好みでなかったのか、すぐにリフォームする箇所としてはリビングが多いんですね。その後は水回りのリニューアルですね。
 

利用者は男性がやや多い

 
男性が63.7%で女性を大きく上回る。 ボリュームゾーンは35~59歳。50歳以上がほぼ半数を47 %占めている。 年齢が上がるに連れて、女性の比率が下がる傾向がある。
 
おそらく合理的で経済的にリフォームしたいと思う人が男性に多いからかもしれませんね。お金の主導権を持っているのも男性なのかもしれません。50代以降がかなり多い。30代で家を買って、20年経っていろいろボロが出てきたということでしょう。
 
 

3人家族が一番多い

 
一番多いのは2人同居(3人家族)。次いで3人同居、1人同居と続く。 年齢が上がるに連れて、1人同居(2人家族)が増える。単身世帯は少ない傾向。 また、戸建てのほうが家族人数は多い傾向がある。
 
ファミリーがホームプロでリフォームしているようですね。
 
 

リフォーム初心者が多い

 
戸建て、マンション共に初めてリフォームする人が最も多く60%以上。 1回リフォームした人は20%程度。
 
初めてのリフォームは何もわからないので、こういう一括見積もりサイトが人気なんだと思います。初心者にはいいサービスですね。ここでいい業者に出会えれば次からは直接頼めますからね。
 

ところでホームプロはどうやって稼いでいるの?

f:id:nazokaizin:20160329073208p:plain

 
ホームプロの利用は無料ですよね。こんないいサービスを無料って、どうやって利益を上げているのかわかりますか。
 
 
これは工事を引き受けるリフォーム会社がホームプロに手数料を支払っているんですね。ホームプロに加盟しているリフォーム会社は、仕事をもらえるわけですから、その感謝の見返りとして手数料をホームプロに支払う。工事金額の6〜8%といった数値がネットには出ていますね。
 

業者の手数料はどれくらい?

 
例えば100万円の工事だったら、業者が6〜8万円をホームプロに支払うというものですね。リフォーム会社の粗利益というのはだいたい3割なので、100万円だったら、33万円が粗利ですね。そこから仮にホームプロの手数料を6万円しはらったら、粗利益は27万円。業者としては仕事はとれたけど、ちょっと痛いですね。
 
だから、最初から見積もりにホームプロの手数料を載せているかもしれません。だって33万円確保したいですからね。
 
ただ、ちょっとそれを見積もりから見分けるのは難しいですね。どこにその利益が乗っているか明確にする会社は少ないと思うからです。
 

手数料を聞くのはあり?

 
さらっと業者にホームプロの手数料はどこに加わっていますか?って聞いてもいいかもしれません。でもそういうお客さんはちょっと迷惑な客として見られるかもしれません。これはビジネスですからね。業者としても利益にあれこれ言う人はやりにくいですからね。
 
ただ、口コミ・評判のネット情報を見る限り、しっかり業者を比較して、お気に入りの会社を見つけられている人が多いは事実。50万件の利用というのもうなずけます。リフォーム初心者、あるいは前回のリフォームで失敗した方は、一度試しにホームプロを利用してみるのがいいと思います。

スポンサーリンク