リフォーム・リノベーション・新築・不動産の教科書

リフォーム、リノベーション、新築、不動産など住宅業界ならではの「謎」を解説します。不動産兼建築のプロだからわかる「裏側」と「本音」を一般の方になるべく丁寧にわかりやすく説明することで、住宅取得に失敗する方を一人でも救いたいと思っています

【祝】大規模修繕で悩む管理組合はこの相談窓口を絶対利用しよう

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先日マンションに住む方の修繕積立金が無駄だという記事を書きました。それは大規模修繕というリフォームをするときにお金をぼったくられる事態があるという話でした。ちなみに記事はこちらです。

 

renovation-reform.hatenablog.com

 

こんなことを書いていたら、管理組合向けの相談窓口ができたというニュースが出ていました。週間住宅という新聞から引用しますね。

 

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 あやしい設計コンサルタントに注意せよ

 

国土交通省は、大規模修繕工事の発注で設計コンサルタントを活用する際の注意を促す通知を、マンション管理業界4団体(マンション管理センター、マンション管理業協会、日本マンション管理士会連合会、全国マンション管理組合連合会)に出した。

 

大規模修繕工事で、設計と施工を分離して施工業者を競争見積方式などで決定する設計監理方式を採用した際に、利益相反行為を行う設計コンサルタントが存在することから注意を喚起した。

 

設計会社がバックマージンを支払う施工会社が受注するように工作したり、コンサルタント業務を依頼した設計会社が、施工会社の社員をコンサルタントと偽って送り込み、同社員の施工会社が選定を受けるようにするなどの事例があった。

 

 

引用は以上。

 

修繕積立金が悪質コンサルタントにぼったくられている事実

 

これどういうことかわかりますか。つまり大規模修繕工事の相談を設計コンサルタントにすると、息がかかった大規模修繕工事会社が仕事を受注し、そのお礼として設計コンサルタントにお金が渡るということです。修繕積立金が無駄に使われているということです。

 

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診断する、といいながら下請けの工事会社が来る

 

しかもそういうコンサルタントは、「診断します」とかいって、下請けの工事会社の社員を送り込んでくる。仕事は丸投げで、自分は紹介料をもらうだけ。やばいですよね。悪徳コンサル。そんな奴に相談しちゃダメです。

 

そこで国はマンションの住民が悲しまないように、マンション管理会社を束ねる業界団体に通達をだしたわけです。管理会社のみなさん、悪徳コンサルを使うと、お金が無駄になりマンションの住民が損しますよと。

 

無力な管理組合を救う相談窓口ができました

 

さらに困ったら相談できるように窓口も作ったそうです。えらい!引用します。

 

建築士などのアドバイスを受けられる住宅リフォーム・紛争処理支援センターとマンション管理センターの相談窓口の活用を促すことを業界団体に求めた。

 

マンションに住まわれている方はほとんど知られてませんがこれは重要です。住民から管理会社に働きかけて、悪徳コンサルに騙されないように促してください。管理会社の中にはコンサルと蜜月の関係の会社もあるので、そういうものを断ち切るためにもこの相談窓口を活用するようにしましょう。

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