新築一戸建てを買おうとする方の多くが、買った後にどれくらい修繕費(リフォーム)がかかるのかということだと思います。ヤフー知恵袋などで戸建てを買う方の悩みを見ていますと、この修繕費費を安く見積もり過ぎていて、これはローン支払いが無理だなと思う方が多く見られます。一般的に新築一戸建てを買った場合、毎年いくら修繕費がかかると考えれば良いか解説します。
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新築一戸建てに35年住むといくらの修繕費?
アットホームという不動産情報サイトから興味深いデータが出ています。これは新築一戸建てを購入した方495人に、いくらリフォーム費用(修繕費)をかけたかという調査です。
建物の平均築年数は35年
では35年間でいくら修繕費をかけたのかというと、556万円だそうです。これを35で割ると毎年の修繕費の平均が出てきますね。結果は、約15万円。
新築一戸建てを買う前に修繕費を知らないとリスクになる
家を買おうとしている方とお話ししていて思うのは、新築を一戸建てを買うとリフォーム費用が毎年15万円もかからない、と思っている方がほとんどなんですよね。
確かに建ててから5年〜10年くらいまではかかりません。そのあとだんだん増えていくんです。その時に備えて毎年15万円ほど積み立てておけば安心です。
15万円なら月1万円ちょっと。ですので、住宅ローンの月々の支払い+1万円と考えればよいでしょう。マンションにお住いの方なら、毎月修繕積立金というものを払っていますよね。それと同じです。戸建てはそういう仕組みがないから、自分で積み立てないといけません。
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大手ハウスメーカーの家を買えば修繕費はかからない?
今大手のハウスメーカーの最新の家を見てみると、リフォームや修繕費がまったく必要ない家って開発されていないんです。確かに外壁や屋根などは高耐久なものが出てきて「メンテナンスフリー」とうたっていますが、それでも35年ずっと修繕なしで持つものはほとんど聞いたことがないし、あっても高額です。
なぜ戸建ての修繕費はそこまでかからないと思ってしまうのか
新築一戸建てを買われる方は、夢と希望に溢れています。新築の営業マンもその高揚感をげんなりさせないように、提案していくわけです。そんな時にいちいちこの家は買った後に修繕費が結構かかるんですよ、なんて言わないですよね。言ったら売れないですし。
ですから修繕費のついて詳しくないのは、新築の営業マンのせいでもあります。当然きちんと調べなかったお客さんのせいでもあります。
戸建てを建てた後も修繕費を用意しない人ばかり
リフォームは必要ないんだと思って一戸建てを買ったわけですから、修繕費を積み立てておくなんて人もほぼいないわけです。アットホームのデータだと、積み立てている人は9%だそうです。少ないですね。
中古の家が汚くてボロボロなのはみんながリフォームしないから
新築を買ってリフォームは極力我慢して、劣化していく家に住み続ける。だから街にある中古の戸建てってキレイなものが少ないし、それを買おうという人だって少ない。
手入れして家を素敵なまま維持できるように、新築を買う際に目一杯ローンを組まないでください。リフォームの余力を残しておくことが、建ててから35年たっても新築のように素敵な家のままで維持され、もし仮にその家を売りたいと思った時にも高値で売れやすくなりますよ。
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